2006年02月27日

●Let There Be Love / Laura Fygi

オランダ出身のローラフィジーは"Centerfold"といういかにもな名前のディスコグループでデビューしましたが、ソロとなってからの彼女はそのセクシー、ハスキーボイスが素晴らしく、大好きな歌手の一人です。沢山良い歌がありますが、今回は敢えて小品を選んでみました。

Let There Be Love

Let there be you/君がいて
Let there be me/僕がいて
Let there be oysters under the sea/波の下にはカキもいる

Let there be wind/そよ風が吹いて
An occassional rain/ときどき雨も降る
Chile con carne Sparkling champagne/チリ・コンカルネとスパークリング・シャンペンもある

Let there be birds sing in the trees/木の枝で小鳥が歌って
Someone to bless me whenever I sneeze/くしゃみをしたら「お大事に」って言ってくれる人もいる
Let there be cuckoos/カッコーも
A lark and a dove/ひばりも、ハトもいる
But first of all, please let there be love/でも、第一番には愛がなくちゃね
Let there be love/愛がなくちゃね


bonywalkには一回聴いただけで、参った!という感じの猫マタタビ的曲がいくつかありますが、これもその一つなんです。イントロから最後までピアノの音に無駄がありません。暫くしてから滑り込んでくるストリングスも実に見事に調和しています。そして力まず、自然な感じのハスキーボイス。もう、堪りません。このアレンジには脱帽です。ところで、この曲のオリジナルはナットキングコールと盲目のピアニスト、ジョージシアリングのコンビで吹き込まれています。(ナットキングコールは歌だけでピアノはジョージシアリング)処が、オリジナルを聴いてみるとカバーのアレンジはオリジナルと殆ど同じ(パクリ?)という事が分かります。やはりナットキングコールはあなどれません。どちらも甲乙付けがたい出来ですが、ローラフィジーの方が鮮麗されているように感じるのはやはり時代でしょうか?この歌自体は非常に微笑ましい、安らかな感じがします。日曜の朝、ゆっくり起きて、ちょっと辛目のチリ・コンカルネ(メキシコ料理らしいです)とシャンペンで遅めのブランチという処でしょうか?そんな歌なので、結婚パーティなんかでも時々歌われているようです。

2006年02月19日

●On The Green/ジャンボ尾崎

最近はグリーン上では無く、財政上で苦しんでおられるジャンボ尾崎氏ですが、歌にはびっくりしました。スポーツ選手の歌はと言えば大体が棒読み風でお世辞にもとても上手いとは言えない代物が多く、ジャンボ尾崎選手にもトホホ度高得点を期待しておられた方も多いと思います。だが、しかし。結構上手いです。素人が歌うと変なところで力みが入ったりしますが、それも無く、どちらかと言うと”さとう宗幸”的で十分聞かせます。ちょっと見怖そうな感じのジャンボですが、歌だけ聴くと実はやさしいお兄さんなんだね、などと錯覚してしまいそうです。これでは”笑わぬでもなし”の趣旨に反するという突っ込みもありそうですが、意外性という事でご勘弁願います。

トホホ度
お笑い度
意味不明度

  風が吹く 雨が降る On The Green
  笑いがある 涙がある On The Green
  時の流れを越えて 戦い続ける人よ

  走りながら 曲ねりながら On The Green
  攻めながら 耐えながら On The Green
  限りない男達の 限りない夢は響く

  熱い息を吹きかけ 大空へ舞う飛球
  からめ ピンにからめ 我が魂と共に

  丘を越え 谷を越え On The Green
  川を越え 池を越え On The Green
  限りない男達の夢は続く

  踊る鼓動 にじむ汗 On The Green
  信じながら 迷いながら On The Green
  絶やすことなく 燃やせ 森に広がる炎

2006年02月11日

●Kiss and Say Goodbye / Manhattans

マンハッタンズ(グループ名がいかにもっていう感じ良いですね)の最大のヒット曲です。最初に出てくる低音の台詞、彼らお得意の柔らかいコーラスとは裏腹にかなり悲しい曲です。この曲の他には"Shinning Star"(Earth Wind & Fireの曲とは別)の大ヒットによってグラミー賞を受賞しています。

Kiss and Say Goodbye
The Manhattans

[Spoken]
This has got to be the saddest day of my life/これが僕の生涯で一番悲しい日なんだ。
I called you here today for a bit of bad news/今日ここに君を呼びだしたのは良くない知らせがあるからなんだ。
I won't be able to see you anymore/僕はもう二度と君に会う事は出来ない。
Because of my obligations, and the time that you have/なぜって、僕には義務があり、君には時間があるからさ。
We've been meeting here everyday/僕たち毎日ここで逢ったね。
And since this is our last day together I wanna hold you just one more time/今日が僕たちが一緒にいる最後の日だから、只もういちど抱きしめたいんだ。
When you turn and walk away, don't look back/君は僕に背中を向けて歩きだしたら振り返っちゃいけないよ。
I wanna remember you just like this/僕は君の事をこんな風に胸に刻んでおきたいのさ。
Let's just kiss and say goodbye/さあ、キスしてさよならしよう。

[Song]
I had to meet you here today/僕は今日君にここで会わなけりゃならないんだ。
There's just so many things to say/言いたい事は山ほどある。
Please don't stop me 'til I'm through/全部言い終わるまでとめないで。
This is something I hate to do/僕はこんな事はしたくないんだ。
We've been meeting here so long/僕たちは長い間ここで会って来た。
I guess what we done, oh was wrong/いったい、僕たちはがしたことは、間違ってたんだろうか。
Please darlin', don't you cry/どうか泣かないでおくれ。
Let's just kiss and say goodbye (Goodbye)/さあ、キスしてさよならしよう

Many months have passed us by/長い月日が過ぎた。
(I'm gonna miss you)
I'm gonna miss you, I can't lie/僕は君に会えなくて寂しい、嘘じゃない。
(I'm gonna miss you)
I've got ties, and so do you/僕には絆が、君にも。
I just think this is the thing to do/僕はこれが自分のすべき事なんだと思っている。
It's gonna hurt me, I can't lie/本当に胸がいたい、嘘じゃないよ。
Maybe you'll meet, you'll meet another guy/多分、君は誰か他の男と逢ってるだろう。
Understand me, won't you try, try, try, try, try, try, try/僕の事を分かっておくれ。お願いだ分かろうとしておくれ。
Let's just kiss and say goodbye (Goodbye)/さあ、キスしてさよならしよう。

(I'm gonna miss you)
I'm gonna miss you, I can't lie
(I'm gonna miss you)
Understand me, won't you try
(I'm gonna miss you)
It's gonna hurt me, I can't lie
(I'm gonna miss you)
Take my hankerchief, wipe your eyes/このハンカチで涙をお拭き
(I'm gonna miss you)
Maybe you'll find, you'll find another guy/多分、君は他の男を見つけるだろう
(I'm gonna miss you)
Let's kiss and say goodbye, pretty baby
(I'm gonna miss you)
Please, don't you cry
(I'm gonna miss you)
Understand me, won't you try
(I'm gonna miss you)
Let's just kiss
And say goodbye


二人は別れたくないんです。なのに何故"Just Kiss and Say Goodbye"なのか?最初の語りで全てを言い尽くしています。"Because of my obligations"
obiligation は義務ですが、何の義務か?彼は兵隊に行かなければならないんです。何年か分からない、生きて帰れないかも知れない。だから残念だけど君の為にもここで別れた方が良いんだ、と彼女を説得しているという悲しい場面です。だからと言って単純にこれは反戦歌だと決め付けるのは少々軽率でしょう。こういうテーマの歌は日本には余りないのでピンと来ないかもしれませんが、戦争による別離、或いは復員を待つという歌は他にも色々な曲があります。尚、レターメンの”涙のくちづけ”とは同名異曲です。

2006年02月10日

●京おんな/安藤孝子

現役の頃は”孝千代”の名前でお座敷勤めてはったようですが、そのあと毎週火曜と木曜日に藤本義一はんと”11PM”の司会やりはって、それから一気に全国区ですわ。東宝の駅前シリーズやら社長シリーズやらにも何遍か出てはるようですなあ。TVに引っ張られはるくらいやからして多分お座敷は超一流やったんやろけど、お歌はどうどすか?歌の節はよう分かれへんけど、途中の”堪忍どっせ”、”堪忍しておくれやす”なんちゅう台詞はお色気十分で堪りまへんなぁ。ちょっと甘いかもしれへんけど久々のトホホ度満点さしあげまひょ。

トホホ度★★★★★
お笑い度★★☆
意味不明度★★★☆

  深山路の 雪のあなたに 頬寄せて
  熱い吐息で とかしたい
  きつう きつう 堪忍どっせ
  
  音のない 水の流れに なげた影
  涙とともに すてた恋
  きつう きつう 堪忍しておくれやす

  会わずとも すごせた夜の 生甲斐の
  鬢の乱れに 朱のきざし
  きつう きつう 堪忍


2006年02月07日

●Careless Whisper / George Michael

アイドルグループ的だったワムから別れてソロとなったジョージマイケルは既にゲイの告白をして、同性の恋人と結婚するそうです。彼の自伝的映画「ジョージマイケル~素顔の告白 」という映画が最近公開されたそうですが、見たかったですね。


Careless Whisper
George Michael

I feel so unsure as I take your hand to lead you to the
dance floor./君の手をとってダンスフロアに連れ出すのが心もとないんだ。
As the music dies something in your eyes Calls to mind a silver
screen and you're its sad goodbye./一曲終わると君の目の中の何かが銀幕の中のさよならを想い出させる。
I'm never gonna dance again guilty feet have got no rhythm/罪の意識でリズムに乗れないから、僕は二度と踊らない。

Though it's easy to pretend I know you're not a fool./誤魔化すのは簡単だけど、君はそんなに馬鹿じゃない。
I should have known better than to cheat a friend And waste
a chance that I've been given./友達を騙して、チャンスを失うなんて、もっと良く考えとくべきだった。
So I'm never gonna dance again the way I danced with you./だから今まで君と踊ってたようにはもう踊れない。
Time can never mend the careless whispers of a good friend./時は親友の軽はずみな囁きを拭ってはくれない。
To the heart and mind ignorance is kind./僕の気持ち的には知らない方が良い。
There's no comfort in the truth/真実に安らぎは無い。
pain is all you'll find./苦痛があるだけだ。

Tonight the music seems so loud I wish that we could lose this
crowd. Maybe it's better this way/今夜は音楽が五月蠅くて、この喧噪から逃げ出せたらって思うけど、でも、この方が多分良いんだ。
We'd hurt each other with the things we want to say./僕たち、お互いの言葉で傷つけあっていた
We could have been so good together/きっと一緒に旨くやれたのに
We could have lived this dance forever/きっとずっと踊り続けていたのに
But now who's gonna dance with me?/でも、今は誰が僕と踊ってくれるの?
- Please stay./行かないで

Now that you're gone. Now that you're gone./君はもういない
Was what I did so so wrong, so wrong that you had to leave me
alone. /僕がした事は君が僕をひとり残して行ってしまうほど酷かったのかい?


友達のCareless Whisperで浮気がバレちゃたんでしょうか?"There's no comfort in the truth"というのも良いフレーズですね。真実程人を傷つけるものは無いんです。歌を聴くと、ほんの軽いCareless Whisperで彼女と別れることになり、人生が狂っちゃたという苦しみの様な雰囲気が良く出ています。将に「人生は些事にあり」ですなぁ。この歌は郷ひろみや西城秀樹も歌ってますが、日本語の歌詞では”ダンス”を”ジルバ”に変えてました。これもなかなか良いセンスです。

2006年02月06日

●な~んでかフラメンコ/堺すすむ

堺すすむはこのネタ一筋でウン十年、継続は力なりとはよく言ったもんで、”田舎のオッサンが風邪ひいて寝てた”のネタは今年の正月もやってました。いわゆるライブ録音ですが、芸人がネタをそのまま何も考えずにレコードにしたというのは非常に珍しいパターンです。(綾小路きみまろでもCDはそれなりに気を遣ってます。)

トホホ度★★★☆
お笑い度★★★★
意味不明度★★★

  



2006年02月04日

●Me and Mrs. Jones / Billy Paul

新しいカテゴリを追加しました。
子供の頃から英語の歌は沢山聴いてますが、その意味は殆ど知らず仕舞いで、やっぱり意味が分からないとその歌の良さも分からない筈であります。しかし、歌詞は新聞記事などと違って訳すのが難しく、誤訳の可能性も高くなり、とっつきにくいものです。

今から大分前になりますが、TBSラジオで大橋巨泉が”ジャズABC”という番組を3年くらいやってました。この番組はジャズのスタンダード曲を毎週1曲ずつABC順に紹介していくというものです。スタンダード曲ですから、色んな人が色んな風に演奏しており、その中から巨泉が良いと思うもの、30分番組なので、余り長くないものを選んで流してました。しかも曲を流すだけぢゃなく、さすがに巨泉さん、その歌の意味を、勿論全訳ではありませんが、説明してくれるんです。もうご存知ない方も多いと思いますが、彼はかつてジャズ評論家であり、油井正一なんかと一緒にジャズの普及に努めた功績は大であります。特に巨泉さんは、スタンダード曲の邦題を付ける名人でした。彼はこの番組にはかなり入れ込んでまして、歌詞を読んで説明している最中に歌に出てくるいぃ女に感激してふと泣いてしまった事があるくらいです。この番組でヒントというか取っ掛かりを貰い、後で自分で考えてみると納得できることが良くありました。

ジャズの歌詞の解説というと”ジャズ詩大全”という全10巻?の大冊がありますが、文字通り、大きくて高いので数冊しか持ってませんが、参考になります。最近”ジャズ詩大全”の著者が横浜でホームページを公開され、本人の解説が聴けるようになってますが、なんかネタ出し惜しみの感があり、今市面白くありませんでした。

次に現れたのがこのブログでも取り上げた”王様”です。彼はロックの名曲を完全直訳で歌うというユニークな芸の持ち主です。昔はアメリカのヒットポップスを漣さんなんかが日本語の訳というか、歌詞を付け、弘田三枝子とか中尾ミエとかに歌わせて大ヒットしてました。最近はそういうのは余りなかったので、王様の歌にはかなりのインパクトがありました。彼のホームページなんかを見ると、歌詞を非常に良く吟味しており、彼の解釈は殆ど納得がいく出来になってます。

前置きが随分長くなりましたが、そんなこんなで自分の好きな歌詞の訳を書いてみようと思いたった次第です。歌詞の訳に、色々と突っ込みたくなる部分がありましたら、コメントお願いします。今回はビリーポールの大ヒット曲となった"Me and Mrs. Jones"です。ギャンブル&ハフの作ですから悪い筈はありません。同名の映画(2001年?)がありましたが、多分のこの曲からヒントを得たものと思います。


ME AND MRS. JONES
Billy Paul
written by Kenny Gamble, Leon Huff and Cary Gilbert

Me and Mrs. Jones, we got a thing going on,/僕とジョーンズさんには進行形の秘密があるんだ
We both know that it's wrong But it's much too strong to let it
cool down now./僕たち、いけないって分かってるけど、もうクールダウンできないんだ
We meet ev'ry day at the same cafe,/僕たち、毎日いつものカフェで逢ってる
Six-thirty I know she'll be there,/彼女は6時半にはそこにいるんだよ
Holding hands, making all kinds of plans While the jukebox plays
our favorite song./手をとって、ジュークボックスの僕らの好きな歌を聴きながら、色んな事を考えるんだ

We gotta be extra careful that we don't build our hopes too high/でも、あんまり大きな夢をもたないように気をつけなくっちゃ
Cause she's got her own obligations and so do I,/彼女には彼女のやるべき事があるんだから、勿論僕にも

Well, it's time for us to be leaving,/さあ、そろそろお別れの時間だ
It hurts so much, it hurts so much inside,/とっても残念で胸がいたくなる
Now she'll go her way and I'll go mine,/彼女には彼女の僕には僕の道があるんだ
But tomorrow we'll meet the same place, the same time./でも、明日又同じ場所で同じ時間に逢うんだ。
Me and Mrs. Jones, Mrs. Jones, Mrs. Jones./僕とジョーンズ夫人


ジャケットは余り良い趣味とは言えませんが、不倫ソングとしては出色の出来ではないでしょうか?彼女をMrs. Jonesと読んでいるところから見るとMrs. Jonesの方が年上です。最後になって、いよいよ別れるのかと思いきややっぱり明日も同じ時間に同じ場所で逢うというところが良い味出してます。1行目のthingはそのまま訳すと情事になってしまいそうですが、誰かが秘密と訳してましたので、パクリました。

2006年02月03日

●青い目の嫁はん/イーデス・ハンソン

イーデス・ハンソンさんは1960年の来日だそうで、最初大阪住まいだったので、いきなり大阪弁です。その後東京へ移られましたが、百姓をやるという事で現在は和歌山の田舎にお住いだそうです。しかし、和歌山の田舎で隠遁し、晴耕雨読の毎日かと思いきや、お宅が白浜空港まで車で10分というbonywalkと似た環境にお住いのようで、ここを拠点に各地、各国で活躍されていました。さて、この歌ですが、採点が難しいです。映画の主題歌らしいので、映画のストーリーを御存じの方にとってみれば意味不明でもなく、余り歌は上手いとは言えませんが、これぐらいだとトホホ度も高得点は望めません。まぁ、珍しいという事で宜しく。

トホホ度★★☆
お笑い度★★☆
意味不明度★★★☆

  夢に描いた 日本は
  富士と桜と 仏さん
  それがなあ それが文楽 みた日から
  愛の花咲く 国のよう
  エヽ ほんまやと 言うてえな

  芸の道なら 修行なら
  どんな苦労も いたしまひょう
  それがなあ それが情の 道だけは
  胸がきつうて なりまへん
  エヽ 好きやと 言うてえな

  黒い瞳と 青い目の
  恋はしんどい 仲ですねん
  それがなあ それが二人の まごころで
  みんなあんじょう 行きそうや
  エヽ おくさんと 読んでえな