●Me and Mrs. Jones / Billy Paul
新しいカテゴリを追加しました。
子供の頃から英語の歌は沢山聴いてますが、その意味は殆ど知らず仕舞いで、やっぱり意味が分からないとその歌の良さも分からない筈であります。しかし、歌詞は新聞記事などと違って訳すのが難しく、誤訳の可能性も高くなり、とっつきにくいものです。
今から大分前になりますが、TBSラジオで大橋巨泉が”ジャズABC”という番組を3年くらいやってました。この番組はジャズのスタンダード曲を毎週1曲ずつABC順に紹介していくというものです。スタンダード曲ですから、色んな人が色んな風に演奏しており、その中から巨泉が良いと思うもの、30分番組なので、余り長くないものを選んで流してました。しかも曲を流すだけぢゃなく、さすがに巨泉さん、その歌の意味を、勿論全訳ではありませんが、説明してくれるんです。もうご存知ない方も多いと思いますが、彼はかつてジャズ評論家であり、油井正一なんかと一緒にジャズの普及に努めた功績は大であります。特に巨泉さんは、スタンダード曲の邦題を付ける名人でした。彼はこの番組にはかなり入れ込んでまして、歌詞を読んで説明している最中に歌に出てくるいぃ女に感激してふと泣いてしまった事があるくらいです。この番組でヒントというか取っ掛かりを貰い、後で自分で考えてみると納得できることが良くありました。
ジャズの歌詞の解説というと”ジャズ詩大全”という全10巻?の大冊がありますが、文字通り、大きくて高いので数冊しか持ってませんが、参考になります。最近”ジャズ詩大全”の著者が横浜でホームページを公開され、本人の解説が聴けるようになってますが、なんかネタ出し惜しみの感があり、今市面白くありませんでした。
次に現れたのがこのブログでも取り上げた”王様”です。彼はロックの名曲を完全直訳で歌うというユニークな芸の持ち主です。昔はアメリカのヒットポップスを漣さんなんかが日本語の訳というか、歌詞を付け、弘田三枝子とか中尾ミエとかに歌わせて大ヒットしてました。最近はそういうのは余りなかったので、王様の歌にはかなりのインパクトがありました。彼のホームページなんかを見ると、歌詞を非常に良く吟味しており、彼の解釈は殆ど納得がいく出来になってます。
前置きが随分長くなりましたが、そんなこんなで自分の好きな歌詞の訳を書いてみようと思いたった次第です。歌詞の訳に、色々と突っ込みたくなる部分がありましたら、コメントお願いします。今回はビリーポールの大ヒット曲となった"Me and Mrs. Jones"です。ギャンブル&ハフの作ですから悪い筈はありません。同名の映画(2001年?)がありましたが、多分のこの曲からヒントを得たものと思います。
ME AND MRS. JONES
Billy Paul
written by Kenny Gamble, Leon Huff and Cary Gilbert
Me and Mrs. Jones, we got a thing going on,/僕とジョーンズさんには進行形の秘密があるんだ
We both know that it's wrong But it's much too strong to let it
cool down now./僕たち、いけないって分かってるけど、もうクールダウンできないんだ
We meet ev'ry day at the same cafe,/僕たち、毎日いつものカフェで逢ってる
Six-thirty I know she'll be there,/彼女は6時半にはそこにいるんだよ
Holding hands, making all kinds of plans While the jukebox plays
our favorite song./手をとって、ジュークボックスの僕らの好きな歌を聴きながら、色んな事を考えるんだ
We gotta be extra careful that we don't build our hopes too high/でも、あんまり大きな夢をもたないように気をつけなくっちゃ
Cause she's got her own obligations and so do I,/彼女には彼女のやるべき事があるんだから、勿論僕にも
Well, it's time for us to be leaving,/さあ、そろそろお別れの時間だ
It hurts so much, it hurts so much inside,/とっても残念で胸がいたくなる
Now she'll go her way and I'll go mine,/彼女には彼女の僕には僕の道があるんだ
But tomorrow we'll meet the same place, the same time./でも、明日又同じ場所で同じ時間に逢うんだ。
Me and Mrs. Jones, Mrs. Jones, Mrs. Jones./僕とジョーンズ夫人
ジャケットは余り良い趣味とは言えませんが、不倫ソングとしては出色の出来ではないでしょうか?彼女をMrs. Jonesと読んでいるところから見るとMrs. Jonesの方が年上です。最後になって、いよいよ別れるのかと思いきややっぱり明日も同じ時間に同じ場所で逢うというところが良い味出してます。1行目のthingはそのまま訳すと情事になってしまいそうですが、誰かが秘密と訳してましたので、パクリました。
コメント
「待ってました!」って感じのカテゴリーが出来たこと、嬉しいです。
歌詞が分かることで、その歌が忘れられない一曲になることがありますものね。
同じ歌詞でも若いときには何も感じなかったけれど、この年になるとしみじみと分かるものがたくさんあるような気がします。
歌に出てくるいい男に感激してふと泣いてしまいたいです。そんな歌、ありますかね?
楽しみにしてます。
Posted by: chiha | 2006年2月 7日 20:12
ご声援ありがとうございます。「待ってました!」は少々オーバーな感じですが、ぼちぼち続けて行きたいと思ってますので、宜しく。
Posted by: bonywalk | 2006年2月 8日 10:27
この曲は、もしかすると、
ジョーンズには隣近所という意味の代名詞に使われたりもするので
ひょっとするとそのまんまのジョーンズの奥さんということではなくて
もっと身近に住んでいる奥さん・・・
といういう隠れた意味があるかもしれませんね。
知っている人の奥さんとなるとさらに危険な香りが増す気がします。
Posted by: Bingo | 2009年6月28日 00:28
確かにそういう見方も出来ますね。しかし、いつも決まった時間に決まったカフェで逢うというのは彼がいつもその時間になれば仕事を終えて、そのカフェへ直行するという風に読めますので代名詞でなく特定の人物像が見えてきます。ここは素直にジョーンズ奥様で良いのではないでしょうか。
Posted by: bonywalk | 2009年6月28日 17:39
お返事どうもありがとうございます。
念のため補足です。
女性はもちろん特定の人だと思っています。
不倫相手はご近所の奥さんの一人だったら
危険度がより増して歌詞がドラマチックになる
と思ったのでコメントさせていただきました。
ジョーンズの名前は良くある名前なので
本当にMrs.ジョーンズなのかも知れません。
またはよくある名前を使って
匿名的にしているのかもしれません。
でも、あえてその名前を使ったのは
「女性はご近所に住む奥さん」を匂わすために
使ったような気がしたんです。
そして、別れの時間が来て
二人は同じ方向の帰り道を一緒に歩くわけにもいかず、
すぐ近くに住んでいても忍ばなければ二人で会えないような
そんなせつなさみたいなものを感じました。
ほかにもジョーンズには「普通の人」の意味もあるらしいので、
一般的な普通の女性を想像できるところにも
この曲の面白さがあるように思います。
Posted by: Bingo | 2009年6月29日 04:38