2006年05月28日

●Against All Odds / Phil Collins

見た事はありませんが"Against All Odds"邦題「カリブの熱い夜」という映画の主題歌でビルボートNo.1になっています。フィルコリンズはジェネシスのドラマーでしたが、ソロになってから多くのヒットを飛ばしています。音楽活動以外にも俳優としても子役の頃からのキャリアがあり、ビートルズオタクの間では「A Hard Day's Night/ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」にエキストラ出演している事が有名だそうです。


Against All Odds

How can I just let you walk away/ただ君を行かせるわけにはいかない
just let you leave without a trace/跡形もなく行ってしまうのか
When I stand here taking every breath with you, ooh/あなたと一緒にここに居る時
You're the only one who really knew me at all/僕のことを本当に分かってくれるたのはあなただけ

How can you just walk away from me when all I can do is watch you leave/君は出て行く君を見つめる事しか出来ない僕を置いて行ける筈が無い
Cos we've shared the laughter and the pain and even shared the tears/だって僕達は微笑みや痛みや涙さえもお互いに分かち合って来たんだから
You're the only one who really knew me at all/僕のことを本当に分かってくれるたのは君だけ

So take a look at me now, oh there's just an empty space/だから今の僕を見てくれ、ただの抜け殻だ
And there's nothing left here to remind me/ここには君を想いださせるものは何も残っていない
just the memory of your face/ただ君の顔の記憶だけ
Ooh take a look at me now, well there's just an empty space/今の僕を見てくれ、ただの抜け殻だ
And you coming back to me is against all odds/そして君が戻って来てくれると言う事は凄く大変な事
and that's what I've got to face/そして僕はそれに正面から向きあわなきゃいけない
I wish I could just make you turn around/君を振向かせる事ができたら
turn around and see me cry/そして僕を見て涙してくれたらどんなに良いことだろう
There's so much I need to say to you/君にいわなけりゃならない事は山ほどある
So many reasons why you're the only one who really knew me at all/僕のことを本当に分かってくれるたのはあなただけという数え切れないほどの理由を

So take a look at me now, well there's just an empty space/今の僕を見てくれ、ただの抜け殻だ
And there's nothing left here to remind me, just the memory of your face/ここには君を想いださせるものは何も残ってない ただ君の顔の記憶だけ
Now take a look at me now, cos there's just an empty space/さあ、今の僕を見てくれ、だってただの抜け殻さ

But to wait for you, is all I can do and that's what I've got to face/僕に出来る事は君を待つだけ、そしてそれが僕が正面から向き合わなきゃ行けない事
Take a good look at me now, cos I'll still be standing here/さあ、今の僕を良く見てくれ だって僕は今もまだここにいる
And you coming back to me is against all odds/そして君が戻ってくるって事は難しい事
It's the chance I've gotta take/僕はそのチャンスに掛けたい

Take a look at me now/僕を見てくれ


この映画がどういう内容かは分かりませんが、歌詞を見るとなんだか女々しい僕の姿が浮かび上がります。"So take a look at me now, oh there's just an empty space"「見てくれ、今の俺は抜け殻なんだ」と言われて、どうなんでしょう、戻ってくる女性は少ないような気がしますが。ジャケットのフィルコリンズの写真を見ると歌詞の中の僕にピッタリという感じがしますね。"Aginst All Odds"は全ての"Odds"に逆らうというところから「困難に立向かう」というような意味になります。「見つめて欲しい」という邦題が付いていますが、ポリスの「見つめていたい」と混乱しそうです。受動態がフィルコリンズです。


2006年05月22日

●田舎のバス/中村メイ子


作詞作曲の三木鶏郎(トリロー)はコミカルな歌を得意としており、数多くのヒット曲があります。またコマーシャルソングも随分作曲しており、歌は決まって楠トシエでした。この歌も中村メイ子が台詞も含めてトリローの狙い通りの味を出しています。けっこうヒットした歌なので珍盤・奇盤のカテゴリに入らないかもしれませんが、昔のバスを想いだして聞いてみて下さい。

トホホ度★★★☆
お笑い度★★★
意味不明度★★★

  田舎のバスはおんぼろ車
  タイヤはつぎだらけ
  窓はしまらない
  それでもお客さん
  ガマンしてるよ
  それは私が美人だから

  田舎のバスはおんぼろ車
  デコボコ道をガタゴト走る

  [セリフ]

  田舎のバスは牛がじゃまっけ
  どかさにゃ通れない 細い道
  いそぎのお客さん ブーブー
  言ってるが
  それは私のせいじゃない

  [セリフ]

  田舎のバスはのんきなバスよ
  タイヤはパンク
  エンジン動かない
  その時ゃ馬にひかせて走ろ
  それは私のアイデアよ


2006年05月19日

●The Girl From Ipanema / Stan Gets, Astrud Gilberto

ボサノバのアルバムを1枚という無理難題が出たら、さんざん考えた挙げく、やっぱりこれを選ぶことになるでしょう。クールジャズのエース、スタンゲッツと歌手でも何でもなかったアストラッドジルベルトのへたうま歌唱が相まって、熱くなく、冷たすぎず、何とも心地良い音楽が出来上がりました。アストラッドジルベルトが英語で歌ったため、アメリカで受け入れられ、以後のボサノバブームの端緒となりました。このアルバムが無ければこれほどボサノバがポピュラーになっていなかったかも知れません。ジョアンジルベルトのギターがボサノバリズムをリードし、作曲者であるアントニオカルロスジョビンの脱力ピアノが旨く脇を固めています。シングルカットされた時はジョアンジルベルトのポルトガル語の部分はカットされていましたが、アルバムでは復活しています。


The Girl From Ipanema

Olha que coisa mais linda, 美しく
Mais cheia de graça. 優雅な
É ela a menina 若い乙女
que vem e que passa, 波を思わせる
num doce balanço 甘美なスウィング
a caminho do mar.海辺の道

Moça do corpo dourado
do sol de Ipanema, イパネマの太陽 黄金の肌
O seu balançado 言葉では表せぬ
émais que um poema, 見事は歩きぶり
Éa coisa mais linda 目にも妙なる
que eu já vi passar. 美しいもの

Ah, por que estou tão sozinho? この孤独は何のせい
Ah, por que tudo é tão triste? なぜこうも悲しい
Ah, a beleza que existe, この世の美は
A beleza que não é só minha, 自分だけのものでなく
Que também passa sozinha. ただ通り過ぎて行くだけ

Ah, se ela soubesse しらないのだろうか
Que, quando ela passa, 彼女は自分があるくとき
O mundo inteirinho 魅力に満ち溢れた
se enche de graça 周りの世界が
E fica mais lindo 愛ゆえに
por causa do amor, 一層輝きを増すことを

Tall and tan and young and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる
And when she passes, each one she passes goes - ah /彼女が通り過ぎると誰もが息を呑む
When she walks, she's like a samba that swings so cool and sways so gently/彼女が歩くとクールにスゥイングしてやさしく揺れるサンバのよう
That when she passes, each one she passes goes - aah /彼女が通り過ぎると誰もが息を呑む
Ooh But he watches so sadly, How can he tell her he loves her/
でも彼はとても悲しげに見ている どうして彼女に愛している事を伝えることができるだろうか
Yes he would give his heart gladly/そう彼は心の愛を喜んで与えるだろう
but each day when she walks to the sea/でも毎日彼女が海へ行く時
she looks straight ahead not at him/前をみて、彼を見てくれない
Tall, and tan, and young, and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる
And when she passes, he smiles - but she doesn't see/そして彼女が通りすぎるとき、彼は微笑みかける、でも彼女は見てくれない

(Ooh) But he sees her so sadly, how can he tell her he loves her/彼は彼女をとても悲しそうに見る どうやったら彼は彼女を愛してる事を伝える事が出来るのか
Yes he would give his heart gladly/そう彼は心の愛を喜んで与えるだろう
But each day, when she walks to the sea/でも毎日彼女が海へ歩いて行く時
She looks straight ahead, not at him/前をみて、彼を見てくれない
Tall, and tan, and young, and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる
And when she passes, he smiles - but she doesn't see/彼女が通り過ぎる時彼は微笑む でも彼女は見てくれない
She just doesn't see/彼女は見てくれない


行きつけのカフェで何となく明るい表通りをみていると何と素敵なイパネマの娘。一目惚れしちゃったけど、きっかけが作れない。一生懸命微笑みかけてみるけれど、いつもまっすぐそのまま海に行ってしまう。ちょっと悲しい、でもからっとしたイパネマの風景が目に浮かびます。舞台となったカフェは”イパネマの娘”と名前を変えて今でも営業しているようです。"Tall and tan and young and lovely"は"Tall and tender...."にも聞こえますが、歌詞的には"Tall and tan.."の方が通りが良いと思います。"And when she passes, each one she passes goes - ah"は「誰もが立止る」という訳もあります。こんな娘を探しにTバック発祥の地と言われるイパネマへ行ってみたいですね。


2006年05月16日

●いやんばか~ん/林家木久蔵

なぜかこの歌誰もが知っているという不思議な曲です。原曲はジャズのスタンダードナンバーとして有名な”セントルイスブルース”で木久蔵師匠が実に妙というかどうしようもない歌詞をつけてます。(歌詞を書いてて嫌になりました。)木久蔵師匠だから歌えるという処でしょうか?木久蔵師匠は意外に芸達者で”笑点”や”全国ラーメン党”で有名ですが、桂三木助に弟子入りする前は清水昆の元で漫画の修行もたっぷりやってたようです。ちなみにこのジャケットのイラストも師匠の作です。

トホホ度★★★★☆
お笑い度★★★
意味不明度★★★★

  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはお耳なの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん 
  吐息熱いわよ んふ~ん 
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはおめめなの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  まつ毛長いでしょ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはお口なの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  お口が痛いわよ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはおへそなの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  ゴマを取っちゃだめ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはちがうわよ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  いやよいやよなの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはだめなのよ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはお尻なの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこは背中でしょ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  それは背骨なの んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはお膝 んふ~んよ
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこはウオノメよ んふ~ん
  いやよだめだめ んふ~ん
  ウフンだめだめだめ んふ~ん
  あっそこそこなのよ んふ~ん
  そこよそこそこそこ んふ~ん
  そこがそうなのよ んふ~ん
  いやんばか~ん んふ~ん
  そこよそこなのよ んふ~ん
  おかあさ~ん

2006年05月11日

●Don't Explain / Billie Holiday

米国のジャズ評論家であるケン・バーンズがジャズの歴史的名演奏、名歌唱を集め編集した”ケン・バーンズのジャズ”というシリーズがCDとDVDで発売されています。その中の一巻としてビリーホリディの歌唱を集めたのがこのCDです。彼女の吹き込みは多岐に渡りどれが良いか迷ってしまいますが、このCDは若い時から死の直前迄の代表的な曲が収録されており、初めての方にはお勧め出来ます。


Don't Explain

Hush now, don't explain/黙って、言い訳はやめて
Just say you'll remain/ただここに居るといって
I'm glad you're back, don't explain/あなたが帰って来ただけで嬉しいの、言い訳はしないで

Quiet, don't explain/静かに、言い訳はやめて
What is there to gain/なんの得があると言うの
Skip that lipstick/口紅のことなんかいいの
Don't explain/言い訳しないで

You know that I love you/あなたは私があなたを愛してるって事知ってるはず
And what love endures/そして何でも耐えられるって
All my thoughts are of you for I'm so completely yours/私は完全にあなたのものだから私の想いはあなたのことばかり

Cry to hear folks chatter/周りの人があなたの噂をしてるのを聞くと心がいたむ
And I know you cheat/私はあなたが騙してるってことを知ってるの
Right or wrong, no matter/でも嘘でも本当でもいいの
When you're with me, sweet/私の恋人のあなたがそばにいてくれるなら

Hush now, don't explain/黙って、言い訳はやめて
You're my joy and pain/あなたは私の悦びと苦しみなの
My life's yours, love, Don't explain/あなたの愛が私の命、だから言い訳はやめて

You know that I love you/あなたは私があなたを愛してるって事知ってるはず
And what love endures/そして何でも耐えられるって
Nothing raise above you for I'm so completely yours/私は完全にあなたのものだから、あなた以上のものは無いの


ビリーホリディの歌はある時急に聞きたくなったり、ある時聞きたくなくなったり、なかなか一筋縄ではいきません。この歌は彼女の体験を元に作られているようで作曲はビリーホリディとしてあります。バックのストリングスアレンジは如何にも凡庸ですが、彼女の歌は相変わらず、ぐっと来るものがあります。"You're my joy and pain"などという定番フレーズも彼女が歌うと訴えかけるものがあります。彼女はよく”ブルースの女王”などと呼ばれますが、実際には余りブルースを歌っていません。彼女の悲惨な体験に根ざすブルースフィーリングがそう呼ばせるという事でしょうか。彼女には自伝があり、由井正一、大橋巨泉共訳の日本語版も出ています。この自伝をダイアナロス主演で映画化した"Lady Sings The Blues"を最近DVDで見ましたが、映画としては今市でした。


2006年05月09日

●うぐいすだにミュージックホール/松福亭鶴光

鶴光師匠の大ヒットとなりました「うぐいすだにミュージックホール」ですが、鶯谷にはミュージックホールが如何にもありそうで、実は無いんだそうです。鶴光師によればこの歌を作る時に実際にミュージックホールのある地名を付けるとそのホールの宣伝になって拙い、という配慮から如何にもありそうで、無い場所を探したら、旨い具合に鶯谷が見つかったそうです。さすがに色々と気をつかっておられます。歌はコメントのしようがありませんが、呼込みアナウンスは流石と思わせるものがありますね。

トホホ度★★★☆
お笑い度★★★★
意味不明度★★★