●Don't Explain / Billie Holiday
Hush now, don't explain/黙って、言い訳はやめて Quiet, don't explain/静かに、言い訳はやめて You know that I love you/あなたは私があなたを愛してるって事知ってるはず Cry to hear folks chatter/周りの人があなたの噂をしてるのを聞くと心がいたむ Hush now, don't explain/黙って、言い訳はやめて You know that I love you/あなたは私があなたを愛してるって事知ってるはず
米国のジャズ評論家であるケン・バーンズがジャズの歴史的名演奏、名歌唱を集め編集した"ケン・バーンズのジャズ"というシリーズがCDとDVDで発売されています。その中の一巻としてビリーホリディの歌唱を集めたのがこのCDです。彼女の吹き込みは多岐に渡りどれが良いか迷ってしまいますが、このCDは若い時から死の直前迄の代表的な曲が収録されており、初めての方にはお勧め出来ます。
Don't Explain
Just say you'll remain/ただここに居るといって
I'm glad you're back, don't explain/あなたが帰って来ただけで嬉しいの、言い訳はしないで
What is there to gain/なんの得があると言うの
Skip that lipstick/口紅のことなんかいいの
Don't explain/言い訳しないで
And what love endures/そして何でも耐えられるって
All my thoughts are of you for I'm so completely yours/私は完全にあなたのものだから私の想いはあなたのことばかり
And I know you cheat/私はあなたが騙してるってことを知ってるの
Right or wrong, no matter/でも嘘でも本当でもいいの
When you're with me, sweet/私の恋人のあなたがそばにいてくれるなら
You're my joy and pain/あなたは私の悦びと苦しみなの
My life's yours, love, Don't explain/あなたの愛が私の命、だから言い訳はやめて
And what love endures/そして何でも耐えられるって
Nothing raise above you for I'm so completely yours/私は完全にあなたのものだから、あなた以上のものは無いの
ビリーホリディの歌はある時急に聞きたくなったり、ある時聞きたくなくなったり、なかなか一筋縄ではいきません。この歌は彼女の体験を元に作られているようで作曲はビリーホリディとしてあります。バックのストリングスアレンジは如何にも凡庸ですが、彼女の歌は相変わらず、ぐっと来るものがあります。"You're my joy and pain"などという定番フレーズも彼女が歌うと訴えかけるものがあります。彼女はよく"ブルースの女王"などと呼ばれますが、実際には余りブルースを歌っていません。彼女の悲惨な体験に根ざすブルースフィーリングがそう呼ばせるという事でしょうか。彼女には自伝があり、由井正一、大橋巨泉共訳の日本語版も出ています。この自伝をダイアナロス主演で映画化した"Lady Sings The Blues"を最近DVDで見ましたが、映画としては今市でした。