●The Girl From Ipanema / Stan Gets, Astrud Gilberto
Olha que coisa mais linda, 美しく Moça do corpo dourado Ah, por que estou tão sozinho? この孤独は何のせい Ah, se ela soubesse しらないのだろうか Tall and tan and young and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる (Ooh) But he sees her so sadly, how can he tell her he loves her/彼は彼女をとても悲しそうに見る どうやったら彼は彼女を愛してる事を伝える事が出来るのか
ボサノバのアルバムを1枚という無理難題が出たら、さんざん考えた挙げく、やっぱりこれを選ぶことになるでしょう。クールジャズのエース、スタンゲッツと歌手でも何でもなかったアストラッドジルベルトのへたうま歌唱が相まって、熱くなく、冷たすぎず、何とも心地良い音楽が出来上がりました。アストラッドジルベルトが英語で歌ったため、アメリカで受け入れられ、以後のボサノバブームの端緒となりました。このアルバムが無ければこれほどボサノバがポピュラーになっていなかったかも知れません。ジョアンジルベルトのギターがボサノバリズムをリードし、作曲者であるアントニオカルロスジョビンの脱力ピアノが旨く脇を固めています。シングルカットされた時はジョアンジルベルトのポルトガル語の部分はカットされていましたが、アルバムでは復活しています。
The Girl From Ipanema
Mais cheia de graça. 優雅な
É ela a menina 若い乙女
que vem e que passa, 波を思わせる
num doce balanço 甘美なスウィング
a caminho do mar.海辺の道
do sol de Ipanema, イパネマの太陽 黄金の肌
O seu balançado 言葉では表せぬ
émais que um poema, 見事は歩きぶり
Éa coisa mais linda 目にも妙なる
que eu já vi passar. 美しいもの
Ah, por que tudo é tão triste? なぜこうも悲しい
Ah, a beleza que existe, この世の美は
A beleza que não é só minha, 自分だけのものでなく
Que também passa sozinha. ただ通り過ぎて行くだけ
Que, quando ela passa, 彼女は自分があるくとき
O mundo inteirinho 魅力に満ち溢れた
se enche de graça 周りの世界が
E fica mais lindo 愛ゆえに
por causa do amor, 一層輝きを増すことを
And when she passes, each one she passes goes - ah /彼女が通り過ぎると誰もが息を呑む
When she walks, she's like a samba that swings so cool and sways so gently/彼女が歩くとクールにスゥイングしてやさしく揺れるサンバのよう
That when she passes, each one she passes goes - aah /彼女が通り過ぎると誰もが息を呑む
Ooh But he watches so sadly, How can he tell her he loves her/
でも彼はとても悲しげに見ている どうして彼女に愛している事を伝えることができるだろうか
Yes he would give his heart gladly/そう彼は心の愛を喜んで与えるだろう
but each day when she walks to the sea/でも毎日彼女が海へ行く時
she looks straight ahead not at him/前をみて、彼を見てくれない
Tall, and tan, and young, and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる
And when she passes, he smiles - but she doesn't see/そして彼女が通りすぎるとき、彼は微笑みかける、でも彼女は見てくれない
Yes he would give his heart gladly/そう彼は心の愛を喜んで与えるだろう
But each day, when she walks to the sea/でも毎日彼女が海へ歩いて行く時
She looks straight ahead, not at him/前をみて、彼を見てくれない
Tall, and tan, and young, and lovely, the girl from Ipanema goes walking/背が高くて日焼けした若くて可愛いイパネマの娘が歩いてくる
And when she passes, he smiles - but she doesn't see/彼女が通り過ぎる時彼は微笑む でも彼女は見てくれない
She just doesn't see/彼女は見てくれない
行きつけのカフェで何となく明るい表通りをみていると何と素敵なイパネマの娘。一目惚れしちゃったけど、きっかけが作れない。一生懸命微笑みかけてみるけれど、いつもまっすぐそのまま海に行ってしまう。ちょっと悲しい、でもからっとしたイパネマの風景が目に浮かびます。舞台となったカフェは"イパネマの娘"と名前を変えて今でも営業しているようです。"Tall and tan and young and lovely"は"Tall and tender...."にも聞こえますが、歌詞的には"Tall and tan.."の方が通りが良いと思います。"And when she passes, each one she passes goes - ah"は「誰もが立止る」という訳もあります。こんな娘を探しにTバック発祥の地と言われるイパネマへ行ってみたいですね。
コメント
アストラッドジルベルトの抑揚のない、地声の歌い方になんともいえないけだるさがあり、その中に色っぽさを感じます。
もともとボサノバというのは、どういう意味で、音楽の種類でいえば、どういったジャンルにはいるのでしょうか??
Posted by: non | 2006年5月21日 00:40
ものの本によればBossa Novaはポルトガル語で「新しい感覚」、「新しい傾向」といった意味だそうです。サンバの一種と思って下さい。但し、情熱的なサンバと違い、クールさが心情です。当時のウェストコーストのジャズミュージシャン(例えばスタンゲッツ)がこの音楽に目をつけクールな音楽に仕上げました。ボサノバが世界的に知られるようになったのは映画「Orfeu Negro:黒いオルフェ」に使われてからと言われています。またボサノバという言葉そのものは「デサフィナード」(ポルトガル語で調子外れ)の歌詞の中に「ボサノバ」という言葉が使われてからだそうです。そしてこの"Getz/Gilberto"`の大ヒットで世界中に知られるようになったという訳です。
ちなみにイパネマの娘の本名は「エロイーザ」。作曲者のアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスがイパネマ海岸につづく通り沿いの「ヴェローゾ」というカフェで彼女を見つけ、ため息をついている時に、この曲のイメージが湧いて来たそうです。このカフェは「イパネマの娘」と名前を変えて今でも営業しています。現在エロイーザは孫娘と共に現地で静かな余生を送っていると聞いてます。
Posted by: bonywalk | 2006年5月22日 07:33