2006年07月24日

●Release me / Engelbert Humperdinck

エンゲルベルト・フンパーディンクはその甘い声とルックスで世界中にファンの多い歌手です。彼はインドで生まれたイギリス人で子供の頃イギリス帰り、Gerry Dorseyという名前で歌手活動を開始しましたが、全く売れませんでした。「リリースミー」は現在の奇妙な名前に変えて初のレコードですが、これがイギリスで大ヒットしました。「リリースミー」は元々カントリー&ウェスタン歌手であるレイプライスの曲でアレンジにもカントリーの雰囲気が漂っています。


Release Me

Please release me let me go/僕を束縛しないで行かせてくれ
for I don't love you anymore/もう、僕は君を愛していないんだ
to waste our lives would be a sin/僕らの人生を無駄にするのは罪だ
release me and let me love again./僕を束縛しないで、もう一度恋愛させてくれ

I have found a new love dear/僕は新しい彼女を見つけたんだ
and I will always want her near/僕はいつも彼女に傍にいて欲しいんだ
her lips are warm while yours are cold/彼女の唇は温かいけど君のは冷たい
release me my darling let me go./ねえ、僕を束縛しないで行かせてくれ

Please release me can't you see/どうか束縛しないでくれ、分からないのかい
you'd be a fool to cling to me/僕にしがみつくのは馬鹿げた事だよ
to live a lie would bring us pain/嘘の中の生活は僕達に痛みをもたらすだろう
So release me and let me love again/だから僕を束縛しないで、もう一度恋愛をさせてくれ

これほどストレートで分かりやすい歌も珍しいんじゃないでしょうか?「もう僕を束縛しないでくれ」と言ってますが、その理由は「もう君を愛していないから」。しかも新しい彼女が出来たのを率直に告白しています。さらに「彼女の唇は温かいけど君のは冷たい」。こういう表現は日本人の発想にはありませんが、結構きつい事言ってると思うんですけど。3行目に出てくる"sin"は罪ですが、犯罪の罪では無く、道徳的な罪或いは道徳的にしてはいけない事を指します。彼は女性ファンが多いんですが、この歌どうなんでしょう?しかし、大ヒットしたと言う事は受け入れられたという事になりますね。

2006年07月21日

●ケメ子の歌/ザ・ダーツ

高校時代にバンドを結成し、立命館大学在学中にこの歌が大ヒットしました。デビューのきっかけはこの歌を聴きつけたコロンビアレコードが「帰って来たヨッパライ」の対抗馬として目を付け急遽無理やり契約して発売の運びとなったそうです。作詞作曲は不詳という事になっています。ダーツは所謂カレッジフォークのバンドですが、芸能界的にはこの一曲だけでした。大ヒットしてますので、珍盤とは言いにくいところですが、ケメ子っていったいなんだったの?という疑問は未だに解消してません。

トホホ度★★★
お笑い度★★★
意味不明度★★★★☆

  
語り それは去年の秋でした。
    一人の少年が町で会った女の子に
    恋をしました。
    少年は胸をときめかせながら・・・
    そしてついにいったのです。「好きです」

  昨日ケメ子に会いました 星の綺麗な夜でした、
  ケメ子と別れた その後で
  小さな声でいいました 好き 好き
  僕はケメ子が好きなんだ

  僕はケメ子が好きなのに ケメ子はなんにもわからない 
  僕の気持ちをお星様
  ケメ子に伝えてくださいな 好き 好き
  僕はケメ子がすきなんだ

  僕はケメ子の夢を見た お手々つないでハイキング 
  大きなおむすび十個持ち
  ケメ子が八つに僕二つ 好き 好き
  だけどケメ子が好きなんだ

  私の名前はミス・ケメ子 あなたは鏡を持ってるの 
  はきけをもよおすその顔で
  私を好きになるなんて 
  キライ(ショッボン) キライ(ショッボン)
  私はあなたがキライです。


2006年07月17日

●What a fool believes / Doobie Brothers


マイケル・マグドナルドが加入してからの最大のヒットでアルバム"Minutes By Minute"からのシングルカットです。全米No.1になり、グラミー賞も受賞しています。西海岸的とも言うべき爽やかなAORサウンドで彼らの見た目と違い、洗練された雰囲気を持っています。


What A Fool Believes

He came from somewhere back in her long ago/彼は彼女の遠い過去から抜け出してきた
The sentimental fool don't see/センチメンタルな愚か者には分からない
Tryin' hard to recreate What had yet to be created once in her life/かつて彼女の人生に築かれる筈だったものを必死に再現しようとしている

She musters a smile For his nostalgic tale/彼女は彼のノスタルジックな話に微笑みを返す
Never coming near what he wanted to say/彼が言いたかった事にかすりもしない
Only to realize It never really was/それはあり得なかった事だと悟るだけ

She had a place in his life/彼の生活の中に彼女はいた
He never made her think twice/彼は彼女にもう一度考え直させようとはしなかった
As he rises to her apology/彼は彼女が謝るのを期待しているから
Anybody else would surely know/彼以外はみんな知っていた筈
He's watching her go/彼は彼女が去っていくのを見つめている

But what a fool believes he sees/信じるなんて馬鹿なんだ、分かってる癖に
No wise man has the power to reason away/理屈で方を付ける力を持っている賢者などいない
What seems to be/あり得る事は
Is always better than nothing/ゼロよりはまし
And nothing at all/そして結局なんの役に立ちはしない

Keeps sending him Somewhere back in her long ago/彼は何度も遠い昔の彼女に思いを馳せる
Where he can still believe there's a place in her life/そうすれば彼は彼女の人生の中に自分の居場所のあることを信じることができる
Someday, somewhere, she will return/きっと何処かで彼女は帰ってくる

これは難しいですね。"What a fool believes"は「馬鹿が信じる事」と訳せますが、それでは意味が通りません。感嘆文にしましょう。彼と彼女は昔は良かったんでしょう。しかし彼女自身は変化しているのに彼はいつまでも何も変わらず昔の事だけを考えている。彼女の心が離れていくのを只何もせず、彼女からの謝罪を待っている。周りの皆は彼女が離れていくのを只見ているだけだと笑っています。"But what a fool believes"を「信じるなんて、なんと馬鹿なんだ!」と訳してますが、かれは彼女が帰ってくる事を信じているようです。もし、そうなら、本当にこいつは馬鹿だね!という処でしょうか。

2006年07月08日

●おそうじオバチャン/憂歌団

憂歌団とはブルースを歌うバンドなので、ブルースを日本語にしてこういう名前になったんだそうです。憂歌団というとこてこての関西のイメージがありますが、確か出は金沢だったと思います。この「おそうじオバチャン」は彼らのヒット曲の一つですが、デビュー曲とは知りませんでした。なぜこんな曲が出来たのかと思っていたのですが、最近マーチンスコセッシ監督のブルースムービープロジェクトを見ていたら(その中のどの映画かは忘れましたが)これに良く似た曲が出てきました。はは~ん、ここから翻案したんだなとピンと来る感じです。この曲でも例によって木村充揮の危ない感じのボーカルが楽しめますが、スタジオ録音という事もありライブ盤で聞かれる程の嫌らしさは出ていません。ところで昔、彼らが11PM(関西)に出るというので期待して見ていたら、にぎにぎしく紹介されたのは良いのですが、憂歌団の脇でストリップ嬢が踊るという素晴らしい舞台構成を用意されながら、木村がすっかりあがってしまい、殆ど歌えなかったという醜態を演じてしまった事が未だに忘れられません。(蛇足ながら生放送です)全く下らない事だけは良く憶えているもんです。尚、この曲は歌詞が歌詞だけに当初差別にあたる、という理由で放送禁止処分を受けていますので、歌詞は書かないでおきます。

トホホ度★★★
お笑い度★★★
意味不明度★★★☆


 


2006年07月04日

●Come Rain Or Come Shine / Ann Burton


アンバートンはオランダの出身ですが、非常な親日家で、何度も来日して日本で数々の録音を残していますが、これもその中の一枚です。特に声量が有るわけでなく、音域が広いという訳でもありませんが、スローな曲で囁くように歌う情感は、日本人好みという感じがします。


Come Rain Or Shine

I'm gonna love you, like nobodys loved you/あなたを愛しています。今までの誰よりも
Come rain or come shine/雨が降ろうが、陽が照ろうが
High as a mountain, deep as a river/山のように高く、川のように深く
Come rain or come shine/雨が降ろうが、陽が照ろうが

I guess when you met me It was just one of those things/多分あなたにとっては私との出逢いはなど良くあることだったでしょう。
But don't you ever bet me/でも賭けない方がいいわ
cause I'm gonna be true if you let me/だって貴方次第では本気になるわよ

You're gonna love me, like nobodys loved me/貴方も私に恋をするわよ、今までの誰とも違う恋を
Come rain or come shine/雨が降ろうが、陽が照ろうが

Happy together, unhappy together/一緒に幸せになったり不幸になったり
And won't that be just fine/それも素敵じゃない

The days may be cloudy or sunny/曇りの日もあれば晴れの日もある
We're in or out of the money/お金があったり無かったり
But I'm with you always/でも、私はいつも貴方の側にいるわ
I'm with you rain or shine/降っても、晴れても、貴方の側に


特に難しいところも無く、分かりやすい歌詞です。曲も良く、多くの歌手が取り上げています。曲の途中のフルートは宮澤昭がアルトをフルートに持ち替えてソロを取っており、続く、小川俊彦のピアノソロと共にアンバートンの歌を旨くバッキングしています。最近消息が聞こえてきませんが、如何お過ごしなんでしょうか?

2006年07月03日

●なぜか埼玉/さいたまんぞう

いよいよ大御所の登場です。さいたまんぞう氏はデビュー20周年を越え、現在は芸能活動以外に趣味の野球好きがこうじて草野球の審判としても活躍しておられます。この曲は彼のデビュー作で有線から火が付き、タモリがラジオで取り上げた事から大ヒットとなりました。その誠実な歌い振りが評価され”何とか埼玉でオリンピック開催を”という地元の悲願成就に一役買うべく「埼玉オリンピック音頭」という名曲も発表しておられます。

トホホ度★★★★
お笑い度★★★
意味不明度★★★★

  なぜかしらねど 夜の埼玉は
  ふけてゆく ふけてゆく 埼玉の夜
  どうにもならない あなた
  あきらめないで アアー 二人の埼玉
  なぜかしらねど ここは埼玉
  どこもかしこも みんな埼玉

  なぜかしらねど 夜の埼玉は
  泣いている 泣いている 埼玉の夜
  くじけないでね あなた
  強く生きてよ アアー わたしの埼玉
  なぜかしらねど ここは埼玉
  右も左も埼玉

  なぜかしらねど 夜の埼玉は
  眠れない 眠れない 埼玉の夜
  もだえてせつない あなた
  熱くもえるの アアー あなたの埼玉
  なぜかしらねど ここは埼玉
  前も後ろも埼玉

  西も東も埼玉
  北も南も埼玉