2006年08月28日

●駄目な時ゃダメよ/美川憲一


TVで精力的にご活躍の美川憲一氏ですが、最近も結構CD出してます。この曲は彼のパーソナリティにピッタリの分かりやすい歌で、この人にこれだけ駄目出しされると、どうも、すいませんと言ってしまいそうです。そして最後の決めセリフで落ち込むしか無いという仕掛けになっています。この他にも分かり易い「お金を頂戴」というストレートな迷曲があります。

トホホ度★★★☆
お笑い度★★★☆
意味不明度★★★

駄目な時ゃダメよ 
考えたってダメよ
運がなきゃダメなのよ
惚れたってダメよ 泣いたってダメよ
そんな時ゃダメなのよ

  結婚夢見て貯金をしたって 駄目な時ゃダメよ
  希望を抱いてその気になっても 駄目な時ゃダメよ
  くよくよ悩んでめそめそしたって 駄目な時ゃダメよ
  そんな時ゃ悲しいテレビのドラマを ひとりで見るのよ

  よくある話じゃないか やぶれた夢なんて
  よく聞く言葉じゃないか も一度やり直し
  駄目な時ゃダメよ 考えたってダメよ 運がなきゃダメなのよ
  惚れたってダメよ 泣いたってダメよ そんな時ゃダメなのよ

  一緒になろうと約束したって 駄目な時ゃダメよ
  心の底から祈ってみたって 駄目な時ゃダメよ
  涙を流して相談したって 駄目な時ゃダメよ
  そんな時ゃ別れの歌でも 唄ってさよならするのよ

  よくある話じゃないか 失恋したなんて
  よく聞く言葉じゃないか 死にたくなるなんて
  駄目な時ゃダメよ 考えたってダメよ 運がなきゃダメなのよ
  惚れたってダメよ 泣いたってダメよ そんな時ゃダメなのよ

2006年08月16日

●In My Room / Walker Brothers

スコット、ジョンとドラマーのゲーリーのウォーカー・ブラザーズは英国のグループのように思われていますが、彼らはカリフォルニア人でハリウッドでグループを結成しました。その後ロンドンに乗り込み、いきなり"Make It Easy on Yourself"の大ヒットを飛ばしました。ウォーカー・ブラザーズと名乗っていましたが勿論本物の兄弟ではありません。その後"The Sun Ain't Gonna Shine Anymore"のヒットもありで米国に凱旋しましたが、米国では受けませんでした。この曲は「孤独の太陽」という邦題で日本でヒットしました。またウィルソン・ピケットのカバーである「ダンス天国」も日本だけの大ヒットでした。グループ解散後スコット・ウォーカーは本名のスコット・エンゲルでソロ活動を続け、ゲーリ・ウォーカーは”ゲーリー・ウォーカーとレイン”というグループを結成し日本のTVにちょくちょく出ていましたが、当たりませんでした。

In My Room

In my room, way at the end of the hall/玄関から一番奥の僕の部屋で
I sit and stare at the wall/僕は座って壁を見つめている
Thinking how lonesome I've grown, all alone/独りっきりで、僕は何と孤独なんだろうと思う
In my room/僕の部屋で

In my room, where every night is the same I play a dangerous
game/僕の部屋で、毎晩同じように僕は危険な遊びをしている
I keep pretending she's late/彼女は遅くなっているんだと自分に言い聞かせて
And I sit, and I wait/そして座って、待っている

Over there is the picture we took when I made her my bride/向こうには僕が彼女を花嫁にした時に撮った写真がある
Over there is the chair where I held whenever she cried/向こうにはいつも彼女が泣いた時に支えてあげた椅子がある
Over there by the window, the flowers she left - have all died/向こうの窓際には彼女が残した花がある ー みんな枯れてしまった

In my room, way at the end of the hall/玄関から一番奥の僕の部屋で
I sit and stare at the wall/僕は座って壁を見つめている
Thinking how lonely I've grown, all alone/独りっきりで、僕は何と孤独なんだろうと思う
In my room/僕の部屋で

彼女はもう居ないのに、ただ遅れているだけなんだ、また帰ってくるんだと自分に言い聞かせながら、一人座って壁を見つめている。写真や椅子や彼女が残した花の思い出を反芻しながら。これをして自分で”危険な遊戯”と言っているのでしょう。ちょっと異様とも思える風景ですが、スコット・ウォーカーだとぴったりはまり役という感じがします。当時のミュージックライフによれば一時精神的に病んでいた時期もありましたが、スコット・エンゲルと改名してからは元気になったようです。ウォーカー・ブラザーズというとグループ・サウンズの一種のように思われてますが、スコットの歌を聞くと将来はフランク・シナトラかトニーベネットか、という保守本流の素晴らしい歌声です。その方向に早めに切り替えていれば今でも彼の歌声を聞けたかもしれません。

2006年08月15日

●Tickle Toe / Joe Williams, L, H, & R with Count Basie

新しいカテゴリ「ヴォーカリーズ」を追加しました。「ヴォーカリーズ」とはボーカル化するという意味で言い換えると「器楽曲に歌詞をつけて歌う」という事になります。しかし、ジャズの世界では「アドリブに歌詞を付けて歌う」事をヴォーカリーズと呼んでいます。御存じの通りジャズはジャズメンが命を懸けて演奏するアドリブ(即興演奏)が命ですが、アドリブというのは即興的に作曲しながら演奏しているとも言えます。確かに名ジャズメンのアドリブは素晴らしいフレーズが多く、ジャズ喫茶のコーヒー一杯で粘りながら、アドリブを憶えた人も沢山いる筈です。処が、そのアドリブを愛するが故に歌詞を付けて歌ってしまおうという人が出てきました。勿論これが出来るのは電気吹込みによるレコードが自由に手に入るようになってからで、その始まりは戦後です。レコードを何回も聴いて採譜し、題名にあてはまる歌詞を付けます。処がアドリブは様々な楽器で演奏されますが当然歌う事は想定していません。よって早いフレーズが多く、音程も急激に変化し並の歌手ではとても歌えません。それを驚異的なテクニックで歌ってしまう人々が出てきたのですから大変な反響を呼びました。

このカテゴリ第1回はテナーサックスの”レスター・ヤング”が素晴らしいアドリブソロを聴かせてくれるカウントベイシー楽団の”Tickle Toe”です。レスター・ヤングはこのレコードが録音された1930年代後半から兵隊に行くまでが絶頂期で以後のサックス奏者のみならず、多くのジャズメンに影響を与えました。モダンジャズのルーツはレスターヤングと言ってもいいでしょう。

この曲をヴォーカリーズしたのはデイブ・ランバート、ジョン・ヘンドリックスとアニー・ロスの三人です。彼らは当時の最先端技術である多重録音を駆使し、ソロのみならずバンドのアンサンブルまでヴォーカリーズしたアルバム”Sing A Song Of Basie"を作り、大変な反響を呼びました。これを聞いたカウント・ベイシーはいたく感激し、彼らとの共演が実現しました。ボーカルには当時カウント・ベイシー楽団の専属だったジョー・ウィリアムスも参加しています。バックが本物のカウントベイシー楽団ですので是非、オリジナルとヴォーカリーズを聞き比べてみてください。彼らの驚異的なテクニックとカウント・ベイシー楽団のホットなアンサンブルが相俟って歴史に残る名アルバムとなりました。これも元はと言えば原曲の素晴らしさがあり、それが好きで好きでしょうがないという気持ちがこれだけのものを作らせたのでしょう。
アルバムタイトル:レスター・ヤングメモリアルアルバム
曲名:ティックル・トー(むず痒いつま先)
録音:1940.3.19(NY)
ソロ順:バディ・テイト(ts)→ハリー・エジソン(tp)→レスター・ヤング(ts)→カウント・ベイシー(p)

カウントベイシー楽団の弾むようなワクワクするようなアンサンブルから始まり、ハリー・エジソンのトランペットソロに続いてお目当てのレスター・ヤングのソロが始まります。スムーズでアイデアに富みある時ははっとするような素晴らしいソロです。ボリュームを上げて聞いて下さい。当時のレコードは78回転のSP盤で3分しか入りませんでした。逆にその3分に賭けた彼らの青春の瑞々しさが伝わって来るようです。

アルバムタイトル:シングアロングウィズベイシー
曲名:ティックル・トー(むず痒いつま先)
録音:1958
ソロ順:ジョン・ヘンドリックス(ts)→アニー・ロス(tp)→ジョン・ヘンドリックス(ts)→カウント・ベイシー(p)
このアルバムに参加したデイブ・ランバート、ジョン・ヘンドリックスとアニー・ロスの3人はこのアルバムの成功に気をよくし、三人でランバート・ヘンドリックス&ロス(LH & R)というグループを結成し大活躍しておりましたが、アニー・ロスが一時体調を崩しヨランダ・ベバンと交代しました。彼女は今でも元気に歌っておられます。

このカテゴリーは少々オタク入ってますが、こんな事やる人は他には居ないので、初めての方も、これを機会にヴォーカリーズの楽しさを体感してください。手元にネタが少ないので、蒐集しながら非定期にアップしていく予定です。

2006年08月12日

●もっと動いて/畑中葉子

「カナダからの手紙」で清純派デビューした畑中葉子ですが、その後どんどんお色気路線に舵を切り、映画にも出演されています。彼女には「後ろから前から」という迷曲もありますが、タイトルだけを比較すれば、こちらの方が数段上と言わざるを得ません。こんなタイトル考え付く人は本当に偉いと思います。歌詞は分かるようで分からない、意味不明状態になってますが「だからもっと動いて」の2行だけは忘れようとして忘れる事の出来ないインパクトがあります。

トホホ度★★★★☆
お笑い度★★★
意味不明度★★★★☆

  冷たいシャワーはやめて 愛が消える
  小さな明かりを消して 夢がさめる
  気取ったセリフより 激しい恋で
  体中熱く燃えて 灰になってもいいの

  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  ああ夢の中 夢の中

  咥えたタバコの灰が あなた 落ちる
  マニキュア乾けばいいの 傍にいても
  いい飾る言葉より 野生の恋で
  よみがえる命燃やし 火の鳥になれるのよ

  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  ああ溶けてゆく 溶けてゆく

  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  だからもっと動いて もっともっと もっともっと
  ああ溶けてゆく 溶けてゆく

2006年08月06日

●California Dreamin' / The Mamas & The Papas

ママスアンドパパスと言えばなんといっても肝っ玉母さん的役割を果たしたママキャスことエリオットキャスが有名です。彼女はニューヨーク出身ですがLAに移り住んでこのグループを結成し、デビュー曲の「カリフォルニアドリーミン」が大ヒットしました。当時のヒッピーとかフラワームーブメントのさきがけとなり、若い歌手の面倒も見ていたようです。デビュー当時のジョニミッチェルもママキャスに随分世話になってます。しかしこのグループは短命でした。ジャケ写右二人のミッシェルとジョン・フィリップは既に結婚していたのですが、デニ・ードハーティ(ジャケ写左端)とミッシェルの不倫が発覚してしまい、その後メンバーはバラバラになってしまいました。


California dreamin'

All the leaves are brown and the sky is gray/全ての葉っぱは茶色で空は鉛色
I've been for a walk on a winter's day/僕は冬の日に散歩をしている
I'd be safe and warm if I was in L.A./もしロサンジェルスにいれば安心で暖かいだろうに
California dreamin' on such a winter's day/こんな冬の日はカリフォルニアを夢見る
Stopped into a church I passed along the way/途中で教会に立ち寄った
Well I got down on my knees and I pretend to pray/ひざまづいて祈る振りをする
You know the preacher likes the cold/牧師は寒い方がいいと思っている
He knows I'm gonna stay/(寒ければ)僕がここにずっといるって知っている
California dreamin' on such a winter's day/こんな冬の日はカリフォルニアを夢見る

All the leaves are brown and the sky is gray/全ての葉っぱは茶色で空は鉛色
I've been for a walk on a winter's day/僕は冬の日に散歩をしている
If I didn't tell her I could leave today/もし彼女に(散歩に行くなんて)言わなければ、今日にでもここを出て行くのに
California dreamin' on such a winter's day/こんな冬の日はカリフォルニアを夢見る

この歌の僕は何処にいたのか?やはりメンバーの出身地である東海岸と考えるのが自然でしょう。彼ら自身の単純な西海岸への憧れがこの歌に現れています。もし、彼女に何も言ってなければ彼女を捨ててでも行きたい、というちょっとオーバーな表現も全体的に見れば余り違和感はありません。やっぱり寒いよりは暖かい方が楽ですね。

2006年08月02日

●引越のサカイ/トクイユウ&DJサカイ


徳井優が出演したCMで「引越のサカイ」は関西のみならず一気に全国区となり、徳井自身にも色々な役がついているようです。CD化する際に新たにサンプリングされたラップバージョンで「一人暮らし大作戦」という副題がついています。日本語ラップとしては良い出来だと思いますが、オリジナルの方がもっと良かった気もします。




トホホ度★★★★
お笑い度★★★
意味不明度★★★☆