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2007年10月26日

●放送禁止歌/山平和彦

放送禁止になった歌というのは色々あるようで、このブログにも ブンガチャ節/北島三郎くそくらえ節/岡林信康等があります。しかしながら、この放送禁止曲を誰がどのように決めているのかは謎でした。この謎に真っ向から取組んだのがTVプロデューサーの森達也氏で、放送禁止曲のルポをTVでやるという無謀な企画を成功させました。現在この映像はユーチューブで見ることが出来ます。(収録時間の関係で6分割されています)。またTVドキュメントの製作に関わる取材結果を纏めたものが出版されています。(放送禁止歌/森達也 いま知恵の森文庫)。放送禁止歌に関わる文献は私が知る限りこれだけだろうと思います。これで分かった事は放送禁止歌に指定するのはレコード倫理委員会ですが、これはあくまでも指針を示すだけで強制力は無し(という事になっている)。これに対し放送局は「自主規制」という形でレコード倫理委員会の指定通りに運用しています。要するに委員会も放送局も責任は曖昧にしながら実質の規制をかけるという日本独特のシステムが出来上がっています。普段は言論の自由を声高に叫ぶマスコミもスポンサーや視聴者或いは関係者とのゴタゴタを避けるため唯唯諾々と従っているようです。

森達也氏の著書には巻末に放送禁止指定された曲の一覧表がありますが、その選定基準は非常にいい加減で、きちんとした方針があって選定されているという感じはありません。例えばつボイノリオの歌は全て禁止処分を受けてもおかしくないようなものですが、そうはなっていません。また北島三郎の「ブンガチャ節」が放送禁止になった理由としてキュッキュキューという合いの手がベッドが軋む音を連想させて卑猥であるからと巷間言われていますが、納得出来る理由とは言えません。放送禁止指定する理由の一つとして猥褻以外に部落問題が挙げられていますが、森達也氏が部落解放運動の水平社に取材に行った際には部落解放の会合でも岡林らの歌は歌われていたとの証言を得ており、これは非常に貴重な資料と言えます。尚、現在はCDやネットからのダウンロードの時代となり実質的に全ての音源を審査する事が難しくなったようで、レコード倫理委員会の活動も休止状態のようです。

今回の「放送禁止歌」は山平和彦氏のデビュー曲で、漢字を並べたセンスは悪くないと思うんですが、放送禁止になってしまいました。放送禁止になった理由としては自ら「放送禁止歌」というタイトルをつけるとはレコード倫理委員会を舐めてるのか?と委員の方々の逆鱗に触れたとか触れないとかで禁止指定されてしまったようです。森氏は彼にもインタビューしていますが、もしこの歌が放送禁止になっていなければ山平和彦の人生も変わっていたかもしれません。尚、山平氏は2004年に自動車事故でお亡くなりになっています。(享年52)

トホホ度★★★
お笑い度★★
意味不明度★★☆


  世界平和 支離滅裂
  人命尊重 有名無実
  定年退職 茫然自失
  山平和彦 時節到来
  皇室批判 人畜無害
  被害妄想 言論統制
  七転八倒 人生流転
  七転八起 厚顔無恥
  放送禁止 自主規制
  奇妙奇天烈 摩訶不思議

  衆院参院 百鬼夜行
  失言放言 珍粉漢粉
  農薬公約 有害無益
  贈賄収賄 不言実行
  脱税小者 戦々恐々
  汚職大者 天下泰平
  七転八倒 人生流転
  七転八起 厚顔無恥
  放送禁止 一目瞭然
  奇妙奇天烈 摩訶不思議

  男女同権 親父格下
  女房横暴 貧乏辛抱
  売春禁止 欲求不満
  痴漢続出 不満充満
  猥褻行為 興味津々
  赤線復活 乞御期待
  七転八倒 人生流転
  七転八起 厚顔無恥
  放送禁止 先刻承知
  奇妙奇天烈 摩訶不思議

コメント

四字熟語のお勉強してるみたいでした。

一番、2番、3番と関連ずけでもあるのでしょうか??

よく読んだらはっきりした意図があるような気もしますが・・・・・

確かにけっこうセンス感じますね。

ユーチューブの番組の中で山平氏がこの曲を披露してますが、4行目は「山平和彦 時節到来」ではなく「職業軍人 時節到来」と歌ってます。ここもレコードにする時に自主規制したんでしょうか?

何はともあれ、当時の若者はこれだけ漢字を知ってたんですね。最近のワカイシにはこんな歌は決して作れないでしょう。

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