2007年11月22日

●Autumn In New York / Sara Vaughan

サラ・ボーンはエラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレーと並んで本当に歌の上手い歌手の一人と言えます。昔々の大橋巨泉のギャグ「エラは偉いがサラは更に上手い」なんてのが懐かしく思い出されます。彼女はジャズという狭い領域を飛び出し、もっと多くの人に自分の歌を聞いてもらおうと努力した事もあり、この3人の中では一番ポピュラーな人気を持っています。この曲は紅葉のセントラル・パークを散歩する恋人たちを実に上手く描いています。余りジャズ的にならず、しかし自分の声を十分にコントロールし二人が散歩している情景が目に見えるようです。メグ・ライアン主演の映画「恋人たちの予感」では二人がセントラル・パークを散歩する場面に控えめなハリー・コニックJr.のピアノでこの曲が演奏され、晩秋の雰囲気を醸し出していました。

Autumn In New York

Autumn in New York/ニューヨークの秋
Why does it seem so inviting/なぜこんなに心惹かれるのだろう
Autumn in New York/ニューヨークの秋
It spells the thrill of first-knighting/それは芝居初日の興奮を抱かせる
Glittering crowds and shimmering clouds in canyons of steel/鋼鉄の谷の中で群衆がゆらめき、雲が煌くと
Then they're making me feel - I'm home/家に帰ってただいまと言うような気分にしてくれる

It's autumn in New York that brings the promise of new love/ニューヨークの秋は新しい恋を約束してくれる
Autumn in New York is often mingled with pain/ニューヨークの秋は度々痛みも入り混じる
Dreamers with empty hands may sigh for exotic lands/心空しい夢想家は遠い異国を思い溜め息をつくかもしれない
It's autumn in New York/ニューヨークの秋になると
It's good to live it again/それになりきるのも良いものだ

Autumn in New York/ニューヨークの秋
You'll need no castles in Spain/スペインにお城はいらないでしょう
Lovers that bless the dark on benches in Central Park greet autumn in New York/暗がりに感謝するセントラルパークのベンチに座った恋人たちはニューヨークの秋に挨拶する
It's good to live it again in New York/それになりきるのも良いものだ

ニューヨークの秋はとても魅力的で恋の予感がするけれど、時々胸を痛める事もある。異国を夢想するのも良いけれど、でもスペインのお城を思い浮かべる必要もないんだよ、このセントラル・パークに居れば、という事でしょうか。最後まで緩む事の無いサラ・ボーンの喉を堪能出来る一曲でした。この曲は器楽演奏でもしばしば取り上げられ、多くの名演があります。

2007年11月18日

●泣くなおっぱいちゃん/星まり子

星まり子のデビュー曲です。レコード1枚買うとおっぱいちゃんにタッチ出来るという今では考えられないようなプロモーションで話題になりました。その後は鳴かず飛ばずで日活ロマンポルノへ転身されたようです。井上忠夫作曲のメロディはそれなりにまともな歌謡曲なんですが、富永一郎の作詞はちょっと意味不明です。ケロリ、チクタク、キリキリ等々どうもおっぱいちゃんと上手く結びつかないような気がします。しかし、ジャケ写の漫画(チンコロねえちゃん?)は懐かしいですね。

トホホ度★★★★
お笑い度★★☆
意味不明度★★★★


  ケロリ ケロリ ケロリ ケロリタンと
  忘れたはずの
  憎いあんちくしょうの夢を見た
  夢を見た
  チクタク チクタク 胸が鳴る
  泣くなおっぱいちゃんよ
  ここは旅路のどんづまり
  風がキリキリ舞いする 山の宿

  チロリ チロリ チロリ チンチロリンと
  花かげこかげ
  憎いあんちくしょうとキスをした
  キスをした
  チクタク チクタク 目がまわる
  泣くなおっぱいちゃんよ
  ここも旅路のどんづまり
  渦がキリキリ舞いする 港町

  カラリ カラリ カラリ カンカラカンと
  笑いとばして
  憎いあんちくしょうを忘れよう
  忘れよう
  チクタク チクタク まゆ上げて
  泣くなおっぱいちゃんよ
  長い旅路のどんづまり
  雲がキリキリ舞いする 夜が明ける


2007年11月11日

●Let's Stay Together / Al Green

アル・グリーンは子供の頃聖歌隊に入った事がきっかけで、ゴスペル・シンガーとなり、R&Bに転向して初のNo.1ヒットがこの曲です。その後彼女が突然自宅に押し入り、入浴中のアルに熱湯を浴びせて大やけどさせ、自殺するという事件が起こりました。これをきっかけとして彼は聖職の道に入り、現在は牧師になっています。この曲は米南部の雰囲気を上手く持込んで、バックもそれほど豪華という程ではないんですが、何度聞いても飽きない歌になりました。昭和のソウル・ミュージックの中で十指に入る名曲だと思います。

Let's stay together

I'm, I'm so in love with you/僕は、僕は君をとても愛している
Whatever you want to do/君が何をやりたいとしても
Is alright with me/僕は全然かまわない
'Cause you make me feel so brand new/だって君は僕をとても新鮮な気持ちにしてくる
And I want to spend my life with you/そして僕は僕の人生を君とともに過ごしたい

Me sayin' since, baby, since we've been together, Ooo, loving you forever is what I need/僕は僕たちが出会ってからずっと、君を愛する事が僕に必要なことなんだと言い続けている
Let me be the one you come running to/僕を君が駆けてくる唯一の人にしておくれ
I'll never be untrue, Ooo baby/僕は絶対不誠実なことはしないよ

Let's, let's stay together/一緒にいよう
Loving you whether, whether times are good or bad, happy or sad/元気な時もそうじゃない時も、楽しい時も悲しい時も、君を愛し続ける

Oooo oooo ooo ooo, yeah, Whether times are good or bad, happy or sad/元気な時もそうじゃない時も、楽しい時も悲しい時も

Why somebody, why people break up/なぜ、誰か、人は別れるんだろう
Oh, and turn around and make up/そして振り向いて償う
I just can't see/僕は見てられない
You'd never do that to me (Would you baby)/君はそんな事は決してしないよね

'Cause being around you is all I see/君の側に居る事が僕の納得する事の全て
It's why I want us to/それが僕が僕たちに望む事だから

Let's you all stay together/いつも一緒にいよう
Loving you whether, whether times are good or bad, happy or sad/元気な時もそうじゃない時も、楽しい時も悲しい時も

Come on, Let's, let's stay together/さあ一緒にいよう
Loving you whether, whether...../君を愛する...

黒人R&B歌手の歌はストレートな歌詞が多く、この歌も非常に分かりやすいです。君を愛している、一緒に居たい、という気持ちを粘って、粘って、引っ張って、引っ張って、上手く表現しています。白人には真似できない黒人独特の溜めが生きていて、この歌を聞く時はいつも右手の拳を握って、五木ひろしスタイルになってしまいます。

2007年11月07日

●面積・ア・ゴーゴー/桂三枝

やっとの事で「ゆとり」教育が見直しになり、小学校で台形の面積が復活したそうで、まずはご同慶の至りという処でしょうか。ところが、既に現在の日本の教育を憂い、近年とみに衰えた小学生の算数力を強化するために立ち上がった男が大阪にいたんです。桂三枝師匠が自ら正方形や三角形、台形等の公式をラップ風に歌って、良い子に覚えて貰おうとい目論見です。しかし実際にやってみると、面白くもなんともないレコードが出来上がってしまいました。どこかでボケが出るかなとも思ったんですが、それも無し。といってもこれは作詞のなかにし礼氏の責任ですが。トホホ度は久々の満点を献上致しましょう。尚、歌詞は長いのと数式が書きにくいので今回は割愛です。

トホホ度★★★★★
お笑い度★★★
意味不明度★☆