2008年04月01日

●小噺(志ん生:猫の皿)

鼠の娘がお嫁に行って直に帰ってきたんで鼠のお母さんが大変怒って
「おまえはあんな結構な処へ行ってなんで帰ってきたんだい?」
「でもお母さん、あそこの家嫌なんですよ」
「どうしていやなの」
「ご隠居さんがねえ」
「やかましいの?」
「ご隠居さんが優しすぎるのよ」
「優しすぎるなら良いじゃないか」
「でも猫なぜ声で」

升落としで鼠を取った時代がありまして
「捕れたかい?」
「捕れた、でっけぇやつふん捕まえたぞおい」
「本当か?大きい?へえー なんだなんだい、おおきかねえじゃねえか、しっぽの処みろい、この鼠はちいせぇぞ」
「うるせえなこんちくしょう、人が捕まえてものにケチをつけやがら」
大きいよ、大きくねえよちいせぇ、大きい、小せえ、大きい、小さいってえと
鼠が升の中で”中”

昔はこの、どこの橋にも橋番という者がいて、その橋から間違いが起こると橋番の責任でございまして
「こういうように毎晩身投げがあっては困るではないか?うん、その方はあそこに居て分からんのか」
「どうも相すいませんでございます」
って上役に叱られて、その晩こう見てるってえと一人ぱたぱたと飛び出していって欄干につかまって飛び込もうとする奴を後ろから捕まえて
「てめぇだろ、毎晩ここから身を投げやがんのは」
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猫の皿のマクラにはこれ以外にも色々と小噺があり、余り有名な噺ではないけれど、あっと思わせるオチで楽しめます。