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2008年04月08日

●Change Partners / Frank Sinatra

毎年陽気が良くなってくると決まって誰かが「今年の夏はボサノバだ」とか言い出して、でもその予測は当たった試しがありません。しかし、このアルバムはフランク・シナトラとアントニオ・カルロス・ジョビン、そしてアレンジがクラウス・オーガーマンというちょっとオーバーですが、夢の顔合せで、ブームなどとは関係の無いエバーグリーンです。ダイアナ・クラールはこれが最も好きなアルバムの一つでクラウス・オーガーマンにこのアルバムのスコアを借りてアレンジの勉強したそうです。チェンジ・パートナーズはアービング・バーリンの名作で、シナトラは不良っぽさを押さえ、静かに彼女を諭すように歌っています。

Change Partners

Must you dance every dance with the same fortunate man?/きみはずっと同じラッキーな奴とダンスを踊らなければならないの?
You have danced with him since the music began./音楽が始まってからずっと彼と踊ってるじゃないか
Won't you change partners and dance with me?/パートナーを変えて、僕と踊ってくれないか?

Must you dance quite so close with your lips touching his face?/君は唇が彼の顔に触れる位近づいて踊らなきゃならないのかい?
Can't you see?/分からないの?
I'm longing to be in his place?/ぼくが彼と入れ替わりたいのが
Won't you change partners and dance with me?/パートナーを変えて僕と踊ってくれないか?

Ask him to sit this one out. /この曲が終わったら座りたいと彼に言って
while you're alone,/きみが一人になった間に
I'll tell the waiter to tell him he's wanted on the telephone./僕はウェイターに彼に電話が入っていると言わせるから
You've been locked in his arms ever since heaven-knows-when./いつからかは分からないけど、君が彼の腕に捕まってる
Won't you change partners/パートナーを変えておくれ
and then, you may never want to change partners again./そうしたら、二度とまたパートナーを変えたくはならないよ


非常に分かりやすい歌詞です。当時はウェイターにチップを渡せば偽電話の取次なんてのは簡単に出来たんでしょうね。そして、自分に変わってくれたら、もう二度とパートナーを変えたくなくなるよなどという自信たっぷりな台詞もシナトラなら良しとしましょう。
このアルバムはどの曲も文句なしで、一曲だけ選ぶのは至難の技です。I Concentrate On Youも素晴らしい出来です。

コメント

なんて、心地よいリズムなんでしょう・・・

こんな素敵な音楽にのって、ダンスが踊れたら、とてもいい気分になることでしょう。

歌詞の内容から、映画に出てきそうな映像が想像できます。
自信たっぷりな言葉も、こんなふうに言われたら、嫌味に聞こえません。

陽気が良くなり、桜も散り始めました。
昨年の今頃は「Pretty World」でしたね。新緑の季節の心持にぴったりの曲だったのを思い出します。
しかし、やっぱりフランク・シナトラはいいですね。ザ・ボイスです。平成のフランク・シナトラク君にはない、厚みというか奥行きの深さというか渋さというか、適度な重厚さがあり、そしてセクシーです。
声張り上げてがんがんと行くというのではなく、静かに諭すように・・・、大人の余裕を感じさせますね。
このアルバム、買ってみようと思います。

最近チョイ悪というのが流行ってるようですが、ちょい悪の元祖はシナトラでしょう。(大悪という噂もありますが)

シナトラというとマイ・ウェイの印象が強すぎてなんだか良い叔父さんっぽいですが、やはり基本はその不良っぽさの魅力です。

このアルバムではボサノバという事もあり(チェンジ・パートナーズは元々ボサノバではありませんが)クラウス・オガーマンのアレンジという事もあり、シナトラがぐっと押さえた調子で歌っている処が、聞き処でしょうか。サイドマンに徹したアントニオ・カルロス・ジョビンも秀逸です。

派手さはありませんが、長く飽きることなく聞き続けられるアルバムだと思います。

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