●レス・ポール

引越しのどさくさで10月はサボってしまいましたが、11月になって漸く再開です。未だ引越荷物が完全に入ってない事もあり当分落ち着きませんが、ボチボチ更新して行きます。
先月下旬BSでリクエストでカーペンターズの曲を紹介する番組が有り、カレンとリチャード兄弟の懐かしい歌声を楽めました。この番組にはリチャードがゲストとして出演しており、何曲か歌ってくれました。その後インタビューとなり(未だ録画が出来ないので正確に覚えていません。録画した方は教えてください)リチャードの最初に聞いた曲は何か?との質問に、4、5歳の頃聞いたレス・ポールの「タイガーラグ」に非常に強いインパクトを受けたと答えました。確かに年代的に言っても彼が子供の頃は未だレス・ポールとメリーフォードのオシドリコンビはかなりの人気があった筈です。
その後レスポールの伝記映画「レスポールの伝説」が渋谷で上映されていると知り、昨日見てきました。レスポールは現在96歳ですが、今でもニューヨークのクラブで演奏しています。彼の演奏する姿を見られただけでも感動です。
レスポールはミュージシャン(ギター)ですが発明好きで、エレキギターの発明、テープレコーダを使った世界初の多重録音、それからレスポールモデルと呼ばれるギブソンのエレキギターの開発は世界的業績と言っても過言ではないでしょう。ギタリストとしては戦前から活躍しており、戦後メリーフォードとコンビを組み(後結婚)数々のヒットを飛ばしています。この夫婦は車に録音機材を積み込み旅をしながら、色々な所で録音したそうです。エコーを効かせる為に風呂で歌ったり、キッチンで録音したり。その頃の思い出を楽しそうに語っていました。しかし、エルビスプレスリーが登場してロック全盛の時代になり次第に彼等の人気は凋落していきました。ロックの時代になって多くのロックミュージシャンがレスポールモデルのギターを弾いているのは皮肉に思えます。
映画の中ではこれまでの歴史やエピソードが語られています。本人のインタビューで驚いたのは昔マイルスディビスがレスポールに「どうしたら売れるようになるのか?」と聞きに来たそうです。帝王マイルスでもこんな時代があったんですねぇ。90代の今でも演奏しているだけで凄いのですが、曲の合間のトークがまた軽妙で面白いんです。何かのパーティの映像でヴァン・ヘイレンが感謝の気持ちを込めてレスポールに「僕の人生のあらゆる局面であなたの影響を受けました。」と言ったところ、レスポールはすかさず「君の性生活にもかい?」と返し大ウケでした。ポールマッカートニーが「僕らのバンド(勿論ビートルズ)が最初に演奏したのはハウハイザムーン"How High The Moon"でした。」と言った時にはさすがのレスポールも驚きかつ満面の笑みを称え、何も言えないという態でした。この映画にもリチャードが出演しています。彼はハウハイザムーンのソロを全て記憶しており、その他の曲も見ているこちらが気恥ずかしくなるほど熱く語っていました。
彼等のヒット曲は多すぎて全て挙げる事はできませんが、自分として懐かしいのは「世界は日の出を待っている"The World Is Waiting For The Sunrize"」。また「バイアコンディオス"Vaya Con Dios"」は江利チエミ等色んな歌手が歌って日本でもヒット曲となっています。
多くのロックミュージシャンが語るようにレスポールはエレキギターと多重録音という今のポピュラー音楽の基礎を築いたミュージシャンで彼のヒット曲は当時、どうやってこんな音を出すんだろう?と皆が不思議がったくらい非常に革新的な曲でした。レスポールの伝説はちょっとマニアックなところもありますが、レスポールの伝記のみならずアメリカのポピュラー音楽の歴史を綴る貴重な資料となっています。尚、12月にはDVDが出るようです。
コメント
おかえりなさい
Posted by: マーフィー・ユー | 2008年11月 9日 23:29