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2009年7月12日

●お婆さん三代記/古今亭今輔

落語の演目には大きく分けて、江戸時代から伝わる古典と現代になって作られた新作があります。一般的に落語の名人上手と言われる人は古典中心にやる人が多く、新作は何となく軽んじられて見られる傾向がありますが、古典と違い、現代の生活に即したネタが多く、予備知識なしでも楽しめます。五代目古今亭今輔は終始一貫新作で通した人で特にそのお婆さんネタが有名でした。兎角、落語家は歳をとって大看板ともなると、えー、とか、うー、とかいう間が良いとか、ワビサビがどうのという様な事を言われますが、今輔はそんな事は全く眼中にありません。このネタは未だ江戸の風が吹いていた明治の時代に婆さんが娘に小言を言うんですが、そのうち疲れて寝ちゃったりします。その小言を言われた娘がお婆さんになって、昭和の時代の娘にまた小言を言うというそれだけのネタですが、今輔は最初から最後まで全開フルスピードで飛ばしています。この音は昭和48年録音ですが、この時点で今輔は75歳。大したもんです。

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