●The Christmas Song / Bob Dylan
The Christmas Song All through the year we've waited/一年じゅう待っていた Chestnuts roasting on an open fire/暖炉で栗が焼けている Everybody knows a turkey and some mistletoe help to make the season bright/誰もが七面鳥とヤドリギの小枝がその季節を輝かしいものにしてくれる事を知っている They know that Santa's on his way/皆サンタクロースがもうすぐ来るって知っている And so I'm offering this simple phrase/だから私はこの単純な一言をあげよう
アメリカのミュージシャンの一つの夢はストリングス入りのアルバムとクリスマス・アルバムを作る事だと聞いた事があります。ボブ・ディランであればクリスマス・アルバムを作る資格は十分にあり、そして作ってしまったんですが、しかし、これほどクリスマス・ソングにそぐわない人も珍しいでしょう。そもそも彼はユダヤ人ですから、この時期ハヌカを祝うのでクリスマスには関係ない筈なんです。しかしCD解説の萩原健太氏によればかつてユダヤ系のフィル・スベクターやサイモンとガーファンクルもクリスマス・アルバムを出しており、それほど目くじらを立てる程の事ではないようです。「クリスマスソング」はナット・キングコールの柔らかい名唱が有名でそれと比較するのは無意味ではありますが、やはりボブ・ディラン、なんか凄い事になってます。このアルバムはクリスマス・ソングのスタンダードを15曲、この調子で延々と歌っており、全部聞き終わるとかなりのトホホ感を味わえます。10年後には「珍盤・奇盤」のカテゴリーに入るかもしれません。また狙いだとは思いますが、このジャケットもなんだかな~とぼやきたくなるような懐かしいと言うか古臭い感じの仕上がりです。
Waited through spring and fall/春も秋も待ち続けた
To hear silver bells ringing/銀の鈴が鳴り響くのを聞くために
See winter time bringing the happiest season of all/一番幸せな季節を冬が運んで来てくれるのを
Jack Frost nipping on your nose/冬将軍が鼻をじんじん凍らせる
Yuletide carols being sung by a choir/クリスマスキャロルが聖歌隊によって歌われている
And folks dressed up like Eskimos/そして皆はエスキモーみたいに着脹れてる
Tiny little tots with their eyes all aglow/目を輝かせる小さな子供たち
will find it hard to sleep tonight/今夜は眠れそうにもない
He's loaded lots of toys on his sleigh/サンタは橇にたくさんのおもちゃを積んでいる
And every mother's child is going to spy/そしてどの子も皆覗き見ようとしている
To see if reindeer really know how to fly/本当にトナカイは空の飛び方を知ってるかどうかを
To kids from one to ninety-two/1歳から92歳の子供たちへ
Although its been said many times, many ways/今まで何度も色んな形で言われているけれど、
Merry Christmas to you/あなたにメリークリスマス
6行目の"Jack Frost"は一般的に「冬将軍」と訳されているようです。7行目の"Yuletide"はクリスマスの古い呼び方です。