2007年5月23日

Somethin' Stupid / Frank & Nancy Sinatra

フランクシナトラとナンシーシナトラの親子デュエットです。普通男女のデュエットというと二人の懸けあいか、仲の良さを見せ付けるユニゾンになるんですが、この歌は終始一貫フランクシナトラがメロディーを唄って、ナンシーはハモるだけです。この歌は男の妄想を唄ってるので、多分元々はデュエットとして作られた曲ではないんでしょう。しかし二人の声が相性良くピタリと会っており、アレンジも熱くならず、まるで二人に付いて行くかのような自然な作りになっていて、Somethin' Stupidどころか、Somethin' Specialになっています。「恋の一言」という邦題が付いていますが、ちょっと違う感じがします。しかし他のタイトルを考えるとすると非常に難しいですね。

I know I stand in line until you think you have the time to spend an evening with me/君が僕と一緒に一夜を過ごしてくれる時が来る迄僕はじっと待つ
And if we go someplace to dance I know that there's a chance you won't be leaving with me/そしてもし僕らがダンスに行けたら、君はもう帰りたがらなくなるチャンスなんだ
And afterwards we drop into a quiet little place/それから静かな可愛い場所へ立ち寄って
And have a drink or two/軽く一、二杯
And then I go and spoil it all by saying something stupid /そしてその時僕の愚かな一言でその場を台無しにしてしまう
Like I love you/アイラブユーとか言っちゃって

I can see it in your eyes that you despise the same old lies you heard the night before/君が前の晩に聞いたと同じ古くさい嘘を軽蔑してるって事は目を見れば分かるんだ
And though it's just a line to you for me it's true/君にとってはただの一言に過ぎないけれど僕にとっては本当のことなんだ
And never seemed so right before/でも今まで一度も正しいとは思えなかったけれど
I practice everyday to find some clever lines to say to make the meaning come true/思いが叶うよう気の利いた科白を毎日練習して
But then I think I'll wait until the evening gets late and I'm alone with you/夜が更けて二人だけになるのを待つんだ
The time is right your perfume fills my head/ついにその時が来て、君の香りで僕の頭は一杯なる
The stars get red and on the nights so blue/星は赤く夜は青さを増す
And then I go and spoil it all by saying something stupid /でもその時馬鹿な一言でその場を台無しにしてしまう
Like I love you/アイラブユーとか言っちゃて

最初の"stand in line"は将に行列をして待つという感じで、彼女とのデートの日が来るのを期待して、デートの段取りを考えています。ダンスへ行って、軽く飲んで、でもアイラブユーなんて陳腐なセリフじゃ駄目だ、きっと彼女はそんな言葉は聞きなれているに違いない、軽蔑されちゃう。そこで"I practice everyday to find some clever lines"毎日気の効いたセリフを考えて練習してるんです。でも最後はやっぱり例の陳腐なセリフを言って台無しにしちゃうんじゃないか?と悩んでいます。とても微笑ましい内容の佳曲をご両人とも力まずさらりと唄っているところがこの歌の魅力です。

この歌は2001年に二コール・キッドマンとロビー・ウィリアムスが歌って小ヒットとなりましたが、この曲のビデオクリップが何故か彼女の主演映画「バースディ・ガール」のDVDの中に入っており、得した気分になりました。二人の歌も(二コール・キッドマンの歌に期待していなかっただけに)非常に良い雰囲気で、ロビー・ウィリアムスの少し控えめなメロディと彼女のハモりに好感持てました。日本では竹内マリアと大瀧詠一のデュエットがあり、大滝詠一のフランク・シナトラを意識して平静を装ったボーカルが中々渋い味出してました。

2007年5月16日

Pretty World / Sergio Mendes & Brasil '66

ブラジル出身のピアニスト、セルジオ・メンデスが結成したブラジル66はA&Mに移籍後「マッシュケナダ」の大ヒットで一躍トップスターとなりました。彼らのA&Mでの5作目のアルバムがこの「クリスタル・イリュージョン」で、セルメンのアルバムではベストではないかと思います。その中でも一番気に入っているのがこの「プリティ・ワールド」です。作曲、アレンジ、演奏とどれも嫌味が無く、可愛い歌詞がついてることもあり、何度も聞きたくなります。尚、アルバム2作目の「フールオンザヒル」も素晴らしく、ファンなら必聴です。

Why don't we take a little piece of summer sky hang it on a tree?/夏の空のかけらを木に架けてみない?
For that's the way to start to make a pretty world for you and for me/それが僕と君の可愛いい世界を作るきっかけになるから

And for the Sun we'll find a lemon bright balloon, you can hold the string/そして太陽のかわりに明るいレモン色の風船をとってくるから、それを持っててね
Oh can't you see that little world of ours will be the prettiest thing?/ねえ、私達のちっちゃな世界が一番可愛いって分かるでしょ

We can gather rain enough for the stream to hold our happy faces/私達の笑顔の為に雨を嵐になるくらい集めましょう
When we want a breeze, I'll blow you a kiss or two/そよ風が欲しい時はキスをひとつか、ふたつ吹いてあげる
Take me in your arms and our little world will be the place of places/あなたの腕に抱き寄せられたら、私達の小さな世界は一番素敵な場所になる
Nothing left to make but breakfast and love/朝御飯と愛以外に作る物はないの

We'll hang a little sign that just says Paradise population two/二人だけのパラダイスと書いた看板をかけましょう
I know together we can make a pretty world for me and for you, for you/それが僕と君の可愛いい世界を作るきっかけになるから
It's what I wanted to do, to do/それが私がしたい事
To make a world with you/あなたと世界を作る事

二人の世界をプリティ・ワールドと言ってるんですが、なんとなく可愛い歌詞です。いきなり"夏の空のかけら"ですから、どうなる事かと思いましたが、他愛の無いじゃれあいという感じですね。"Nothing left to make but breakfast and love"というのは中々旨い文句です。感心しました。それから"We'll hang a little sign that just says Paradise population two"の「人口2名のパラダイス」というのも洒落てます。 しかし、ここ数年陽気が良くなってくると誰かが「今年の夏はボサノバですよ」と言い出し、自分だけすっかりその気になってしまうという繰り返しです。も一度本物のボサノバブームが来ないもんですかねぇ。

2007年4月25日

The Look Of Love / Dusty Springfield

映画「007/カジノロワイヤル」のサウンドトラックでバートバカラックがダスティ・スプリングフィールドが歌う為に作編曲したちょいとセクシーな歌です。邦題は「恋の面影」。ダスティ・スプリングフィール
ドにはこの他に、「You Don't Have To Say You Love Me」(邦題:この胸のときめきを)という大ヒットがあり、これは何度聞いても感動的です。その後色々あったようですが、80年代後半にペットショップボーイズとの共演で「What Have I Done To Deserve This?」(邦題:とどかぬ想い)を発表しました。これは日本で言えばKAT-TUN と和田アキ子が共演したようなもんで、予想外の取合わせですが、これも大ヒットとなりました。しかしながら、その後数年して乳癌でお亡くなりになりました。

The look of love is in your eyes/あなたの瞳に恋の面影が宿っている
A look your smile can't disguise/あなたの微笑みを見れば誤魔化せない
The look of love is saying so much more and just words could ever say/恋の面影は言葉よりもずっと多くの事を語っている
And what my heart has heard well it takes my breath away/そして私の心が聞いた言葉が私の息を止めてしまう

I can hardly wait to hold you/あなたを抱きしめたくてたまらない
Feel my arms around you/抱きしめている腕の中にあなたを感じていたい
How long I have waited/どれだけ長い間まったのでしょう
Waited just to love you/あなたを愛する瞬間を
Now that I have found you/今やっとあなたを見つけたの

You've got the look of love It's on your face/あなたの顔に愛が宿ってるのは一目みれば分かる
A look that time can't erase/時の流れも消すことはできない
Be mine tonight/今夜は私だけのものになって頂戴
Let this be just the start of so many nights like this/これを、こんな多くの夜のほんの始まりにしましょう
Let's take a lover's vow/恋人の誓いをしましょう
And then seal it with a kiss/そしてキスで封印しましょう。

I can hardly wait to hold you/あなたを抱きしめたくてたまらない
Feel my arms around you/抱きしめている腕の中にあなたを感じていたい
How long I have waited/どれだけ長い間まったのでしょう
Waited just to love you/あなたを愛する瞬間を
Now that I have found you/今やっとあなたを見つけたの

Don't ever go Don't ever go/行かないで、行かないで
I love you so/とても愛してる

意外に訳しにくいです。"look of love"や "my heart has heard"であり、この彼氏はっきり言葉に出したり、態度で表していません。しかし、あなたの愛は私には隠せない、つまり一目見れば分かっちゃうんです。抱きしめるのも、今夜から毎晩デートする事も彼女主導ですが、彼氏が嫌がってるわけではありませんから上手く行ったんでしょう。"Now that I have found you"には「あなたを見つけたからには(もう絶対に放さないわよ)」という決意が込められています。

2007年4月10日

Rainy Night In Georgia / Brook Benton

懐かしい歌です。ブルック・ベントンと言えばもう忘れ去られた歌手という感じですが、数々のヒットがあり、その中でもこれは特に良いというか渋い歌です。作者は"Pork Salad Anney"のトニー・ジョー・ホワイトですが、それとは違う腰を落ち着けたバラードです。2、3回聞かないと沁みて来ないかも。

Hoverin' by my suitcase/スーツケースを置いて佇んで
tryin' to find a warm place to spend the night/夜を過ごせる暖かい場所を探す
Heavy rain fallin'/ひどい雨が降っている
seems I hear your voice callin' "It's all right."/君が「大丈夫」と呼んでいる声が聞こえるみたいだ

A rainy night in Georgia/ジョージアの雨の夜
a rainy night in Georgia/ジョージアの雨の夜
It seems like it's rainin' all over the world/まるで世界中で雨が降っているみたいだ
I feel like it's rainin' all over the world/まるで世界中で雨が降っているみたいだ

Neon signs a-flashin'/ネオンが光っている
taxi cabs and buses passin' through the night/タクシーもバスも夜を通りぬける
A distant moanin' of a train/遠くで聞こえる列車の呻き声は
seems to play a sad refrain to the night/夜に向かう悲しいリフレインを歌っているみたいだ

A rainy night in Georgia/ジョージアの雨の夜
such a rainy night in Georgia/ジョージアのこんな雨の夜は
Lord, I believe it's rainin' all over the world/世界中で雨が降っていると信じてしまう
I feel like it's rainin' all over the world/まるで世界中で雨が降っているみたいだ

How many times I wondered/何度思ったことだろう
It still comes out the same/でも結果は同じ
No matter how you look at it or think of it/どんな風に見ようと考えようと
It's life and you just got to play the game/これが人生だしこうやってやって行くだけさ

I find me a place in a box car/貨車の中に居場所を見つけた
so I take my guitar to pass some time/だから暇つぶしにギターを取り出す
Late at night when it's hard to rest/眠れない夜更けに
I hold your picture to my chest and I feel fine/君の写真を胸に抱けばほっとする

But it's a rainy night in Georgia/でも、ジョージアの雨の夜
baby, it's a rainy night in Georgia/ジョージアの雨の夜
I feel it's rainin' all over the world/世界中で雨が降っている感じがする
kinda lonely now/ちょっと寂しい
And it's rainin' all over the world/世界中で雨が降っている

Oh, have you ever been lonely, people?/お前は孤独になったことがあるかい?
And you feel that it was rainin' all over this man's world/この男の住む世界では雨が降っている感じがするだろう

You're talking 'bout rainin', rainin', rainin', rainin'/雨の話ばっかり、
rainin', rainin', rainin'/雨が降っている
rainin', rainin' rainin', rainin', rainin'/雨が降っている

雨の降るジョージアで行くあても無く佇んでいる。雨の中から君の"大丈夫よ"という声が聞こえる。ふと見つけた貨車に潜り込み、君の写真を胸に抱きながら、ギターを爪弾く。世界中に雨が降ってるんじゃないかと思うほど悲しい、孤独だ。しかし、ブルック・ベントンは泣き叫ぶ事もなく、感情を抑え、淡々と歌っています。諦観でしょうか?こういう表現はやっぱり黒人が上手いです。そしてやっぱり、ジョージアでなくてはいけません。なんか、カッコ付けてカラオケで唄ってみたい歌です。

2007年3月 4日

Every Breath You Take / The Police

●スティング率いるThe Policeの大ヒット曲です。「見つめていたい」という上手い邦題がついています。スティングはポリス解散後暫くの間ソロ活動を行っていましたが、昨年ポリスを再結成し、全米ツアーを行っているところです。

Every breath you take, and every move you make/君が息するたびに 君が動くたびに
Every bond you break, every step you take /君が絆を断つたびに 君が歩くたびに
I'll be watchin' you /俺は君を見つめている

Every single day, and every word you say/一日一日 君が言う一言一言
Every game you play, every night you stay/君の一挙手一投足 君がいる一夜一夜
I'll be watchin' you /俺は君を見つめている

Oh, can't you see, you belong to me/わからないのかい 君はボクのものなんだ
How my poor heart aches with every step you take/ボクの心は痛む 君が歩くごとに

Every move you make, and every vow you break/君が動くごとに 君が誓いを破るごとに
Every smile you fake, every claim you stake/ 君が嘘笑いをするごとに 君が権利を主張するごとに
I'll be watchin' you/俺は君を見つめている

Since you've gone I been lost without a trace/君が去ってから痕跡もなく、消息不明だ
I dream at night, I can only see your face/夜夢を見ると君の顔しか浮かんでこない
I look around but it's you I can't replace/周りを見ても君の代りになるのものはない
I feel so cold and I long for your embrace/とても寒いく、君の抱擁がとても欲しい
I keep cryin', baby, baby, please/オレは泣き続ける 後生だから たのむから

夜も昼も君の一挙手一投足を見つめ続け、君は俺のものだ、未だ分からないのか?と言うこの俺ははっきり言ってストーカーですね。そして君が去ってからは消息も分からず、ただ泣きつづけるばかりという、かなり情けない奴です。そう思って聞くと演奏と歌詞が良くマッチしているように思えてくるから不思議です。

2007年2月19日

You'd Be So Nice To Come Home To / Helen Merrill

26歳の若さで同僚リッチーパウエルと共に自動車事故で夭折した天才トランペッタークリフォードブラウンが24歳の時の録音です。24歳とは思えない艶っぽいソロを聞かせています。歌っているのは当時「ニューヨークの溜息」と渾名されたヘレンメリルでその名に恥じないセクシーな名唱を聞かせています。クリフォードブラウンとヘレンメリルの相性もピッタリで、ジャズファンなら知らない人はいないという名盤が生まれました。ジャケ写も良い仕事してます。

You'd be so nice to come home to/あなたの待つ家へ帰れたらどんなにすてきでしょう
You'd be so nice by the fire/あなたが暖炉のそばにいてくれたらどんなに素敵でしょう

While that breeze on hight sang a lullaby/そよ風が高くまいながら、子守唄を歌ってくれて
You'd be all that I could desire/私が求めるものがあるとしたら、それは、あなただけ
Under stars chilled by the winter/冬の寒さに震える星の下でも
Under an August moon burning above/空で燃えさかる真夏の月の下でも

You'd be so nice you'd be paradise to come home to and love/帰って行くところとして、そした愛する相手として、あなたがいてくれたら素敵で、どんなに楽園のようでしょう

「帰ってくれたらうれしいわ」という邦題が付いていますが、大分前に大橋巨泉がこのタイトルはおかしい、なぜなら最後に"to"がついているからだと言ってました。しかし、彼も明確に誤りを指摘できた訳ではありませんでした。長い間謎が解けませんでしたが、最近、江口裕之という英語の先生のホームページに詳しい解説があり、やっと納得できました。要は家で待っているのは私なのかそれとも彼(または夫)なのか?という事です。ちょっとくどくなりますが江口先生の解説の一部を引用します。
It is hard to drive on this road/この道路は運転しにくい。という文章をThis road を主語にして書き換えると;
This road is hard to drive on となります。最後のonが無いと文章になりません。(This road が主語となれない)もう一つ;
It is easy to live in this city/この町は住みやすい をThis cityを主語にして書き直すと;
This city is easy to live in となります。やはり文末のinは落とせません。では応用問題;
It would be so nice to come to you/貴方のそばに行くのはとっても素敵なこと(でも仮定法だから出来ない)これに副詞のhomeを入れると;
It would be so nice to come home to you/あなたの待つ家へ帰れたらどんなに素敵でしょう。となります。これをYouを主語にして書き換えると;
You would be so nice to come home toとなります。すなはち、待っているのは彼で彼が待っている家に帰れたらどんなに素敵な事でしょう、という意味になります。解説を読んでなる程と納得しましたが、自力では発見できませんでした。何はともあれ、20年来の疑問が解けて非常にスッキリした今日この頃です。

2007年1月21日

It's A Man's Man's Man's World / James Brown

昨年お亡くなりになったジェームスブラウン氏ですが、アメリカでは日本で言う三波春夫みたいな感じでしょう。黒人は勿論ですが、誰でも彼の歌を聞いたことはあるし、ヒット曲のひとつや二つは知っている筈です。若い頃の映像を見ると、そのステップの強烈な速さと切れは驚くべきものがあり、やはり人を引きつける芸の力を見たという感じがします。芸暦が長い事もあり、他のソウルシンガーのみならず、ポップス、ジャズの世界に大きな影響を与えています。しかし、私生活は余り御行儀が良いとは言えず、何度か警察のご厄介になってます。この歌は彼には珍しいバラードですが、並みの歌手と違い、バラードでもちゃんとシャウトしています。

This is a man's world/ここは男の世界
This is a man's world/ここは男の世界
But it would be nothing/でも何もない世界になってしまう
Nothing without a woman or a girl/女や女の子がいなければ

You see man made the cars/男は車を作った
To take us over the road/道をどこまでも行けるように
Man made the train/男は列車を作った
To carry the heavy load/重い荷を運ぶために
Man made the electric lights/男は電灯を作った
To take us out of the dark/暗闇から脱出するために
Man made the boat for the water/男は船を作った
Like Noah made the ark/ノアが箱舟を作ったように

This is a man's man's, man's world/ここは男の世界
But it would be nothing/でも何もない世界になってしまう
Nothing without a woman or a girl/女や女の子がいなければ

Man thinks about the little baby girls/男は小さな娘を想い
And the baby boys/息子を想う
Man make them happy/男は子供たちを幸せにする
'Cause man makes them toys/玩具を作ってやって
And after man makes everything, everything he can /男は作れるものはすべて作った後で
You know that man makes money/男は金を作った
to buy from other man/他の男から買うために

This is a man's world/ここは男の世界
But it would be nothing, nothing/でも何もない世界になってしまう
Not one little thing/何一つないものになってしまう
Without a woman or a girl/女や女の子がいなければ

He's lost in the wilderness/男は荒野で道を見失ってしまう
He's lost in the bitterness/男は苦しみに負けてしまう
He's lost, lost and ...../男は途方にくれてしまう

歌詞は非常に分かりやすいですね。車や電灯など色んなものを作ったのは男の世界だけど、女がいなきゃ何も無いのと同じなんだ。単純な歌詞ですが、この歌に限ってはなかなか殊勝なことを言ってます。最後に"lost"を畳み掛けるところは非常に良いアイデアだと思ったのですが、途中でフェイドアウトしてしまったのは、どういう事情があるかは分かりませんが少々残念です。

2007年1月12日

Arthur's Theme (The Best That You Can Do) / Cristopher Cross

クリストファークロスのデビューアルバム「南から来た男」のジャケットはフラミンゴの絵だけで彼の写真はありませんでした。写真無しのせいで、こんな甘いキレイな声なんだから、きっと大ハンサムに違いないと勝手に想像してた人が多かったのですが、いざ写真が公開されると丸顔髭ヅラ、テキサスの田舎で牛の世話をしてるという風情で、がっかりしたなんて声もありました。一時はグラミー賞を受賞して大スターとなりましたが、この歌以降はパッとしてません。

Once in your life you find her/人生に一度だけ、理想の彼女に出会う
Someone that turns your heart around/君の心をときめかせる誰かに
And next thing you know you're closing down the town/そして君は何もできなくなってしまう
Wake up and it's still with you/目覚めてもまだその状態が続いている
Even though you left her way across town/彼女を町外れに置き去りにしたとしても
Wondering to yourself, "Hey, what've I found?"/一体僕は何を見つけちゃったのかと自分に問いかける

When you get caught between the Moon and New York City/君が月とニューヨークの間に捕まったとき
I know it's crazy, but it's true/それはクレイジーだと思うけど、本当なんだ
If you get caught between the Moon and New York City/君が月とニューヨークの間に捕まったとき
The best that you can do ....../君が出来るベストは
The best that you can do is fall in love/君が出来るベストは恋に落ちることさ

Arthur, he does as he pleases/アーサーは自分に良いことだけする
All of his life, his masters toys/彼の人生は彼のマスターのおもちゃだった
Deep in his heart, he's just, he's just a boy/彼の心の奥底で彼は、彼はただの少年だ
Living his life one day at a time/彼はその日暮らしだった
And showing himself a really good time/そして本当に楽しそうに見せていた
Laughing about the way they want him to be/彼らの期待通りに笑って過ごしていた

When you get caught between the Moon and New York City
I know it's crazy, but it's true
If you get caught between the Moon and New York City
The best that you can do .....
The best that you can do is fall in love

特に難しいという訳ではないのですが、内容は良く分かりません。やはり映画を見ていないので、やむなしでしょうか。"All of his life, his master's toys"の部分は"master's choice"とも聞こえます。"choice"であればマスターのお気に入りという事になり、偶然にも意味にそれほど変わりはないようです。

2006年12月23日

Greatest Love Of All / Whitney Houston

母はゴスペルシンガー、ディオンヌワーウィックは従兄弟という音楽環境で育ち、抜群の歌唱力でデビュー後一躍大スターになりました。映画「ボディガード」も成功でした。しかし、最近は特にこれと言った音楽活動は無く、最近ではボビーブラウンとの離婚が話題となったくらいですが未だ薬禍から立ち直れて居ないようです。早くカンバックして、あの素晴らしい歌声をもう一度聞かせてもらいたいものです。

I believe the children are our future/私は子供達が私たちの未来だと信じている
Teach them well and let them lead the way /彼らを正しく教え彼らに導いてもらおう
Show them all the beauty they possess inside/子供達に自分が持っている全ての美を見せてやろう
Give them a sense of pride to make it easier/そして、そのためにプライドを持たせてやろう
Let the children's laughter remind us how we used to be/子供達の笑いで私たちの幼い頃を想い出そう
Everybody searching for a hero/誰もがヒーローを探している
People need someone to look up to/人は誰か尊敬する人が必要だ
I never found anyone who fulfill my needs/でも私は未だ自分の希望を満たしてくれる人に出会っていない
A lonely place to be/なんて寂しい
So I learned to depend on me/だから私は自分に頼る事を憶えた

I decided long ago, never to walk in anyone's shadows/私は随分前に誰かの影を歩かないようにしようと決めた
If I fail, if I succeed/たとえ失敗しても成功しても
At least I'll live as I believe/少なくとも私は私の信じるように生きていく
No matter what they take from me/私から何を奪っても
They can't take away my dignity/私の尊厳だけは奪えない

Because the greatest love of all is happening to me/だって最も偉大な愛が私の中に芽生えつつあるから
I found the greatest love of all inside of me/私は自分の中に最も偉大な愛を見つけた
The greatest love of all is easy to achieve/最も偉大な愛を抱く事は簡単
Learning to love yourself/自分自身を愛することを知る
It is the greatest love of all/それが最も偉大な愛

I believe the children are our future/私は子供達が私たちの未来だと信じている
Teach them well and let them lead the way/正しく教え彼らに導いてもらおう
Show them all the beauty they possess inside/子供達に自分自身が持っている全ての美を見せてやろう
Give them a sense of pride to make it easier/そして、そのためにプライドを持たせてやろう
Let the children's laughter remind us how we used to be/子供達の笑いで私たちの幼い頃を想い出そう

And if by chance, that special place that you've been dreaming of/たとえ夢見続けてきた事が特別なことが
Leads you to a lonely place/実らなくても、
Find your strength in love/貴方の愛の力を信じよう

子供こそが我らの未来。自分の幼い頃を思い出してみよう。自分自信を信じる事が最も偉大な愛。そして最後の3行で"I"が"You"に変わって、例え夢が実現しなくても強い愛の力で生きていこう、と呼びかけています。彼女の歌唱力と相俟って忘れ難い感動的な歌になりました。途中の"never to walk in anyone's shadows"は「誰にも頼らず生きていく」くらいの意味だと思います。という訳で今年はこれで御仕舞。来年も愛の力を信じて頑張りましょう。

2006年12月15日

A Hazy Shade of Winter / Simon & Garfunkel

サイモンとガーファンクルというと最近ちょっと忘れられている感じがありますが、聞きなおしてみると良い歌が多いです。この歌は彼らのCBSでの4枚目にあたる"Book End"に収録されています。彼らには珍しいロック調ですが、12弦ギターの響きがさわやかに聞こえます。アルバムとしては"明日に架ける橋"のひとつ前で、人気、実力とも一番充実していた頃ではないでしょうか。ちなみにジャケ写はリチャード・アベドンです。

Time, time, time, see whats become of me while I looked around for my possibilities/時よ、自分の可能性を捜しているうちに僕がどうなってしまったかをごらん
I was so hard to please/僕はなかなか満足しなかった
But look around, leaves are brown and the sky is a hazy shade of winter/あたりを見まわせば木の葉は茶色に変わり空はどんよりとした冬の影にかすんでいる
Hear the salvation army band down by the riverside/川べりの救世軍のバンドを聞いてごらん
it's bound to be a better ride than what you've got planned/君が計画したよりずっと良い乗り物になる筈だ
Carry your cup in your hand/手に君のコップを持ってごらん
And look around, leaves are brown now and the sky is a hazy shade of winter/あたりを見まわせば木の葉は茶色に変わり空はどんよりとした冬の影にかすんでいる

Hang on to your hopes, my friend/友よ、君の夢にしがみつけ
That's an easy thing to say, but if your hopes should pass away simply pretend that you can build them again/それを言うのは簡単だが万一君の夢が消えたら、単に、もう一度それを作り出せるというふりをするんだ
Look around, the grass is high the fields are ripe, its the springtime of my life/見てごらん、芝は高く伸び草原は萌えている、ボクの人生の春だ

Ahhh, seasons change with the scenery/季節は風景とともに変わり
Weaving time in a tapestry/時をタペストリーに織り込んでいく
Won't you stop and remember me at any convenient time/気が向いたらふと足を止め僕のことを思い出してくれるかい?
Funny how my memory skips/おかしな話だが記憶が飛んでいる
while looking over manuscripts of unpublished rhyme drinking my vodka and lime/未発表の詩の原稿に目を通しながらウオッカ&ライムを飲む
I look around, leaves are brown now and the sky is a hazy shade of winter/あたりを見まわせば木の葉は茶色に変わり空はどんよりとした冬の影にかすんでいる
Look around, leaves are brown there's a patch of snow on the ground/見てごらん、木の葉は茶色に変わり、ちらほらと雪が降っている.

舞台は丁度今頃の季節でしょうか。冬なので、安易にこの曲を引っ張り出してきましたが、難しいです。邦題は「冬の散歩道」とつけてありますが、特に散歩という感じは伺えません。時間を往き来するという感じでしょうか。無理やり妙な解釈をつけるより素直に聞くことに致しましょう。上手い訳がありましたら、コメントお願いします。

2006年12月 3日

Midnight Train To Georgia / Gladys Knight & The Pips

ご当地ソングというのはその地名(例えば長崎とか横浜)でなんとなくその曲の雰囲気が決まってきます。ジョージアは南部という事もあり、なぜか懐かしい田舎町のイメージがあります。レイチャールズの「我が心のジョージア」とかブルックベントンの「レイニーナイトインジョージア」もそんな感じの名曲です。グラディスナイトは長いキャリアがあり、現在も活躍しています。ディスコ時代には「イマジネーション」という大ヒット曲があり、どこのディスコでも必ず一度は掛かってました。

LA proved too much for the man/LAはあの人にはきつ過ぎて
(too much for the man He couldn't make it)/(きつ過ぎて目的も達せられなかった)
So he's leaving the life he's come to know/だから彼はやっと覚えた生活を捨てる

(He said he's going) He said he's going back to find (going back to find) /彼はこれから見つけに帰る
woo woo woo what's left of his world, the world he left behind not so long ago/自分の世界に置いてきたもの、ちょっと前にあの人が置いてきた世界を

He's leaving (leaving)/彼は旅立つ
on that midnight train to Georgia (leaving on a midnight train)/ジョージア行きの夜汽車で
Said he's going back/元に戻るって言っているわ
(going back to find) to a simpler place and time/もっと素朴な場所と時間を見つけに
(and when he takes that ride) oh yes he is (guess who's gonna be right by his side) そして彼がその汽車に乗った時、彼のそばに居るのは誰だと思う?

I'll be with him/私があの人といっしょに
(I know you will) /(それくらいわかっているさ)
on that midnight train to Georgia (leaving on a midnight train to Georgia whoo whoo) /あのジョージアに行きの夜汽車に乗って(ポッポー)

I'd rather live in his world (live in his world) than live without him in mine/彼のいない私の世界よりも彼の世界で暮らしたい
(world, world it's his, his and hers alone)/(彼の世界 彼と彼女だけの世界)

He kept dreaming (dreaming) that some day he'd be a star/あの人はいつかスターになるって夢を見つづけた
(a superstar but he didn't get far)/ (スーパースター,でも駄目だった)
But he sure found out the hard way that dreams don't always come true (dreams don't always come true)/ でもきっと身に染みてわかったのよ夢は必ずしも叶わないってことが
oh no (uh uh no uh uh)/ (そう そう そう)

So he pawned all his hopes (whoo whoo whoo whoo)/だから夢を全部質に入れて
and he even sold his own car(whoo whoo whoo whoo )/自分の車さえ売って
And bought a one way ticket back to the life he once knew/そして昔馴染んだ生活に戻る片道切符を買った
oh yes he did he said he would/あの昔馴染んだ暮らしに戻るって言っていた

Now I'm gonna be with him (I know you will) on that midnight train to Georgia (leaving on a midnight train to Georgia) (whoo whoo) /私はあの人と一緒に(それくらいわかっているさ)ジョージア行きの夜汽車で帰る(ポッポー)

I'd rather live in his world (live in his world) than live without him in mine/彼のいない私の世界よりも彼の世界で暮らしたい
(world, world it's his, his and hers alone)/(彼の世界 彼と彼女だけの世界)

(Whole love) Whole love/すばらしい愛
(on aboard) on aboard the midnight train to run/夜汽車に乗って走る
(on aboard the midnight train to go)/(夜汽車に乗って行く)

Whole love (whole love)/すばらしい愛
on aboard (on aboard) gotta board the midnight train to go/夜汽車に乗って行かなくちゃ
(on aboard the midnight train to go)/(夜汽車に乗って行く)

My world,(whole love) his world/私の世界(すばらしい愛)彼の世界
(on aboard) our world, (midnight train to go)/(汽車に乗って)私たちの世界
mine and his alone/私と彼だけの世界

I've got to go (whole love)
I've got to go (on aboard)
I've got to go (midnight train to go)
I've got to go (whole love)
I've got to go (on aboard)
(midnight train to go)

My world, (whole love)
his world, (on aboard)
my man, his girl (midnight train to go)
I've got to go...

スターを夢見てLAへ来たけれど夢叶わず。夜汽車で故郷のジョージアへ帰る彼。でも私がついて行くわ。始めは夢破れた彼が主役かと思いましたが、最後に"I've got to go"と叫んでいる私が主役だと分かります。この懐かしい慣れ親しんだジョージアへ飛行機でなく、二人で夜汽車に乗って帰るという処が泣かせますね。但し一緒に行く彼女がジョージア出身かどうかは分かりません。そうでない方が物語的には良いですね。グラディスナイトとピップスの掛け合いですがバックのピップスがグラディスナイトの歌詞をなぞるのではなく、進行させてますので、訳が書きにくく、読みにくくなりましたが、意味は分かりやすいと思います。何度も出てくる"whoo whoo"はネットで調べてみたところ、どうも汽車のシュッポッポという音を表しているようです。

2006年11月23日

Rainy Days And Mondays / Carpenters

リチャード、とカレン・カーペンターの兄妹グループで、妹のカレンは当時としては珍しくドラムを叩きながら唄っていました。デビューは"涙の乗車券"でしたが次の"遥かなる影"が大ヒットし、その後多数のヒット曲を生んで一躍大スターとなりました。しかし、リチャードは一時精神的に病み、カレンは摂食障害となり、一時回復したようですが、32歳の若さで拒食症によりお亡くなりになりました。

Talkin' to myself and feelin' old/ひとりごとを言って、年取ったって感じる
Sometimes I'd like to quit/時々お仕舞いにしたいと思う
Nothing ever seems to fit/何もしっくり来るものがないみたい

Hangin' around/時をもてあまして
Nothing to do but frown/ただしかめ面をするだけ
Rainy Days and Mondays always get me down/雨の日と月曜日はいつも落ち込む

What I've got they used to call the blues/こういうのを昔はブルースと呼んでいた
Nothin' is really wrong/本当に悪いことは何もない
Feelin' like I don't belong/居場所がないような気がする

Walkin' around/歩き回って
Some kind of lonely clown/孤独なピエロみたい
Rainy Days and Mondays always get me down/雨の日と月曜日はいつも落ち込む

Funny but it seems I always wind up here with you/おかしいけど最後はいつもあなたのところ
Nice to know somebody loves me/誰か私を愛する人がいるって事が分かるのはいいことよ
Funny but it seems that it's the only thing to do/おかしいけどそれが唯一出来ることみたい
Run and find the one who loves me/私を愛してくれる人を見つけに走ることだけ

What I feel has come and gone before/私の想いは浮かんでは消える
No need to talk it out/声に出して話すまでもない
We know what it's all about/私達は何のことだか分かってる

Hangin' around/時をもてあまして
Nothing to do but frown/ただしかめ面をするだけ
Rainy Days and Mondays always get me down/雨の日と月曜日はいつも落ち込む

いきなり独り言をいいつつ、老けたと感じ、もういやになった、どうもしっくりこない、と嘆いています。そんな気分を「雨の日と月曜日」と表現したのでしょう。しかし最後はやっぱり彼の元へ。"wind up"は「最後に」とか「最終的な行動」というような意味があります。「唯一出来る事」それは「私を愛してくれる人を見つけに走る事」という訳です。暗い中にもこれが唯一の望みというところでしょう。この頃は彼らは既にスターになっており前途洋々の時期でしたが、ちょっと暗めの歌が将来を暗示しているような気がしないでもありません。

2006年11月10日

I'll Make Love To You / Boyz II Men

現在の黒人のコーラスグループではボーイズ・ツー・メンとテイク6が双璧ですが、人気の面ではBoyz II Menの方が大きくリードしています。彼らはデビュー後いきなり"End Of The Road"で14週連続1位というプレスリー以来の大ヒットを飛ばしましたが、この曲も8週連続1位の大ヒットでした。

Close your eyes, make a wish/瞳を閉じてお祈りしよう
And blow out the candlelight/そしてキャンドルの火を吹き消して
For tonight is just your night/今夜は君のための夜だ
We're gonna celebrate, all thru the night/一晩中お祝いしよう
Pour the wine, light the fire/ワインを注いで、火を灯そう
Girl your wish is my command/ガール、君の願いは僕の使命だ
I submit to your demands/僕は君の欲するとおりに
I'll do anything, girl you need only ask/言ってくれればガールなんでもするよ

I'll make love to you like you want me to/君の望むように君を愛してあげる
And I'll hold you tight/そして君をしっかり抱く
Baby all through the night/一晩中
I'll make love to you when you want me to/君が望む時に君を愛してあげる
And I will not let go till you tell me to/君がそういうまでは離さない

Girl relax, let's go slow/ガール、リラックスして、ゆっくりいこう
I ain't got nowhere to go/僕は他に行くところはないんだ
I'm just gonna concentrate on you/ただ、君に集中するだけだ
Girl are you ready, it's gonna be a long night/ガール、いいかい?長い夜になりそうだ
Throw your clothes on the floor/君の服をフロアに投げ捨てて
I'm gonna take my clothes off too/僕も服を脱ぐよ
I made plans to be with you/僕は君と一緒になるプランを考えた
Girl whatever you ask me you know I'll do/ガール、どんな望みでも、僕が叶えるよ

Baby tonight is your night/ベイビー今夜は君の夜だ
And I will do you right/そして僕は君を満足させる
Just make a wish on your night anything that you ask/君の夜に君が望む事が全て叶うようにお祈りしよう
I will give you the love of your life/僕は君の一生涯に愛を捧げる

ストレートな分かり易い歌詞です。彼らは単にコーラスの上手さ聞かせるだけでなく、ソロの部分とコーラスの部分との取り合わせが非常にうまく行ってます。こういう内容のゆっくりした曲はやはり黒人グループが得意とする分野ですが彼らもご多分にもれず、二人の濃密な雰囲気を上手くかもし出しています。"I will do you right"は「あたなが(この場で)正しいと思うことをする」すなはち「私は貴方が心地よくなるような事をする」となります。この曲を聞くと何か濃厚な甘さのチョコレートを少し多めに食べた後味のような感じがします。

2006年10月25日

I'll Never Fall In Love Again / Dionne Warwick

バート・バカラック(作曲)とハル・デヴィッド(作詞)のコンビで多くの曲が生まれましたが、これもその中のひとつです。特にバート・バカラックとディオンヌ・ワーウィックは相性が良いんでしょう、沢山のヒット曲があります。バート・バカラックの作る曲は派手な動きはありませんが、どれも心優しいメロディに溢れており、そのメロディをディオンヌが上手く活かしているように思えます。

What do you get when you fall in love?/恋をしたからって、一体何になる?
A guy with a pin to burst your bubble/貴方の夢を針で吹き飛ばすような男と
That's what you get for all your trouble/全てのトラブルは私のだけもの

I'll never fall in love again/もう恋なんかしない
I'll never fall in love again/もう恋なんかしない

What do you get when you kiss a guy?/男にキスしたからって、一体どうなるの?
You get enough germs to catch pneumonia/ばい菌もらって肺炎になる
After you do, he'll never phone ya/キスした後は彼は電話もしないでしょう
I'll never fall in love again/もう恋なんかしない
Don't you know that I'll never fall in love again/知らないの?私は恋なんかしないって

Don't tell me what it's all about/それが何なの なんて言わないで
Cause I've been there and I'm glad I'm out/今まで恋はしてきたけれど、今はそうじゃないから、嬉しいの
Out of those chains those chains that bind you/私をがんじがらめにする鎖から解放されて
That is why I'm here to remind you/だから、こうして貴方に忠告してるの
What do you get when you fall in love/恋をしたからって、一体何になる?
You only get lies and pain and sorrow/貴方が手に入れるものは嘘や苦しみ、そして悲しみだけ
So far at least until tomorrow/今のところ、とりあえず明日までは
I'll never fall in love again/恋なんかしない
No, no, I'll never fall in love again/いいえ、決して恋なんかしない

この曲は当初「プロミセス・プロミセス」の中で使う予定で作られたそうです。そのためかちょいとひねくれた歌詞になっています。特に「男とキスするとばい菌を貰って肺炎になる」というのはかなり強烈な珍しいフレーズです。そして、恋することの不利益を延々と述べた挙句、「とりあえず明日までは」恋はしない、というボャっとしていると聞き逃してしまいそうなさりげないオチを付けてニヤリとさせてくれます。

2006年10月15日

Love Letters / Nat King Cole

ナット・キング・コールは元々ピアニストでした。彼がピアノを弾いたピアノトリオ(ピアノ、ギター、ベース)の演奏は今聞いても素晴らしくスゥイングしています。しかし、彼はオスカー・ピーターソンの素晴らしいテクニックを見て、これはかなわないとばかり、ピアノを諦めました。一方元々歌手志望だったオスカー・ピーターソンはナット・キング・コールの歌を聞いて、こりゃ参ったと歌を諦めた、という逸話が残っています。(真偽の程は定かではありませんが)しかし、ナット・キング・コールの死後、オスカー・ピーターソンは"Respect to Nat"というアルバムで渋い喉を聞かせており、この話はあながち嘘とも言い切れない面白さがあります。彼はキャピトルに数多くのヒット曲を残しており、どれも未だに歌い継がれています。"Love Letters"は数々のヒット曲の狭間の小品ですが、忘れる事の出来ない素晴らしい歌唱です。

The sky may be starless/空には星が無く、
The night may be moonless/夜るになっても月は出ないかもしれない
But deep in my heart there's a glow/でも、私の心の奥底に輝きがある
For deep in my heart/心の奥底で
I know that you love me/貴方が私を愛しているって分かっている
You love me because you told me so/貴方は私を愛している、だってあなたはそう言ったんだもの

Love letters straight from your heart/貴方の真心からのラブレター
Keep us so near while apart/離れている間もまるでそばにいるよう
I'm not alone in the night when I can have all the love you write/私が貴方が書いてくれた全ての愛を受け止める時、夜も寂しくない

I memorize every line/私は全部の行を憶える
I kiss the name that you sign/貴方のサインにキスする
And, darling, then I read again right from the start/そして、それから最初からもう一度読むの
Love letters straight from your heart/あなたの真心からのラブレターを

ストレートで非常に分かりやすい歌詞です。ラブレターの一行一行を頭に入れて、彼のサインにキスし、そしてもう一度最初から読み直す。いまどき無い光景ですが、無いだけに何となくジンと来るものがあります。訳は直訳的で、どうも感情がこもってないんですが、旨い表現があったら教えてください。

2006年10月 2日

Cool Night / Paul Davis

ポール・デイビスの振り出しはカントリーソングでしたが、"I Go Crazy"が大ヒットしてからはAOR (Adult Oriented Rock)と呼ばれるようになり、"Cool Night"はAORとしてかなりのヒットになりました。しかし、その後は再びダニー・オズモンドと共にカントリー調のアルバムを作ったりしています。

I sometimes wonder why all the flowers had to die/時々花はなぜ必ずかれてしまうんだろうって考えるんだ
I dream about you and I/君と僕の事を夢見る。
Summer's come and gone and the nights they seem so long/夏が来て、夏が去って、夜がとても長く感じる

Come on over tonight/今夜来てくれないか
Come on over/来てくれないか

It's gonna be a cool night/肌寒い夜になりそうだ
Just let me hold you by the firelight/暖炉のそばで君を抱きしめさせておくれ
If it don't feel right you can go/もし、違うと思ったら帰ってもいいよ。

Oh, and the cool night brings back memories of a good life/肌寒い夜は楽しかった暮らしの思い出を蘇らせる
When this love was not so cold/この恋がこんなに冷たくなかった時の

Oh, I won't talk about the past/過去の事は話したくない
How love's supposed to last/どうしたら恋は続くのだろう
Forever/永遠に
And you don't have to take a stand/そうなら君は立ち止まらずに済む
Way out in the past/過去から抜け出せる

夏が来て、夏が去り、そろそろ夜は肌寒くなってくる丁度今頃の季節でしょうか?昔は良かった彼女を偲んでいるようです。一般的にアメリカのCDには歌詞カードは無く、ネットで歌詞を検索するとその殆どは耳コピーですので、それぞれ微妙に違う場合が多いのですが、この曲もどうもはっきりしません。"I dream about you and I"は"I dream about you and now"にも聞こえます。"When this love was not so cold"は"When this love was not so old"にも聞こえます。しかし、ここはやっぱり"cold"だと思うんですが、"old"としているウェッブもあります。問題は最後の"Way out in the past"ですが、ここは聞き取れません。"Lay out any plans"と全然違う意味に取っているウェッブもありました。ここまでくるとタモリの「空耳アワー」に近いものがあります。まあ、そう細かいこと言わずにこのAORの雰囲気を楽しめばよいのだというツッコミが聞こえてきそうですが、やはり今一つ釈然としませんね。